一箱古本市@山形(2017.5.5)開催のお知らせ

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    お待たせしました!
    「一箱古本市@山形」開催のお知らせです!

    ※一箱古本市については、こちら

    【日時】
    2017年5月5日(金・祝)10時〜16時
    ※雨天決行

    【場所】
    山形まなび館・前庭 (荒天時は館内)

    【申し込み方法】
    下記6項目を明記の上、メールか電話で申し込みください。
    ※メールの件名は『一箱古本市申し込み』でお願いします。

    (1) 住所
    (2)氏名
    (3)電話番号
    (4)メールアドレス
    (5)屋号(お店の名前)
    (6)お店の紹介(100文字以内)
     
    【申し込み先】
    ・一箱古本市@山形事務局 (井上)
    185yamagata@gmail.com
    TEL 090-4312-4517

    山形まなび館
    info@yamagatamanabikan.jp
    TEL 023-623-2285

    【その他】
    ※開催負担金 500円(当日集金させていただきます)

    ※一つのスペースは80×80センチです。

    ※販売物の3分の2は本(雑誌や漫画も含む)でお願いします。飲食物は不可です。

    ※搬入・搬出は各自で行うこととします。当日の販売も各自の責任でお願いします。

    ※出店数は30店までとなります。

    不明点などはお気軽にメールやお電話でご相談ください。



     


    2017/4/23「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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      4月の読書会のお知らせです。

       

      日時:4月23日(日)14時〜16時

       

      場所:喫茶「豆と麦と」(上山市二日町10-25 カミン内)

       

      参加費:お店で注文をお願いします。他に会費はかかりません。

      テーマ:【音】

       

      静寂を感じる本、嵐の日に読みたくなる本、音読したくなる、韻が独特、映像版で使われた音楽や俳優の声が好き、読書しているとき脳内で文章を朗読する声は決まってこの声…など。

      もちろん、ミュージシャンのエッセイ、音楽論なども。

      参加するには、事前に申し込みが必要です。

      申し込み先↓

      185yamagata@gmail.com まで。

      お待ちしています。

      担当:あん


      2016/12/5「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:ホーム

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        185読書会レポート

        日時:2016年12月5日(月)19時〜21時

        場所:紙月書房

        テーマ:ホーム

        幹事:嵐田

        レポート:嵐田

         

        2011年12月にここ、紙月書房さんで初めてのヒトハコ読書会をしてから丸6年がたちました。ここのところ、東根

        市や村山市での遠征読書会が続いたので、久しぶりの思いを込めて、テーマを「ホーム」とさせていただきました

         

         

        1.青翰堂分店さん

        『容疑者の夜行列車』 多和田葉子 青土社

        青翰堂分店さんが敬愛する作家としてご紹介いただいたのは、ドイツ在住でドイツ語でも作家活動をしている

        多和田葉子。日本とドイツ、いわばホームを二つ持つこの作家の作品は、どこか突き放した感じと不信や不穏を感

        じさせる幻想的なところが魅力だといいます。本作もヨーロッパの国々を夜行列車で旅する人々の怪しげな一夜が

        集められているそうです。

        「多和田さんは、比喩や物事の表し方が鋭くて、言葉にしびれます」との分店さんの紹介に興味をそそられる参

        加者多数でした。

         

         

         

        2.嵐田

        『暮しの手帖85』 暮しの手帖社

        朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でも話題になった暮しの手帖の冬号です。折り紙で作るドイツのクリスマ

        ス飾りが紹介されていたので購入しました。この他にも煮込み料理やケーキの作り方、編み物など魅力的な記事が

        多く、家庭=ホームの代表的な雑誌だと再認識です。

         

        『昭和の犬』 姫野カオルコ 幻冬舎

        昭和初期の飼い犬事情や動物と暮らすことの意味などが、主人公の人生を通して淡々と描かれていきます。自分

        の育った家に居場所がなかった主人公が、犬とはいつでも心を通わすことができたのはどうしてなのでしょうか。

        暗くて地味ですが、不思議と胸を打つ小説です。

         

         

         

        3.おおきなねこさん

        『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん 中央公論新社

        今年から女性の多い職場に異動になったという、おおきなねこさん。女同士というのは、集う場所が「職場」で

        はなく「家」だとこんなにも密な関係になるのかというちょっと意味深なコメントに興味をそそられました。

        『明るい夜に出かけて』 佐藤多佳子 新潮社

        「ホーム」を「本来の自分」と捉えたらどうでしょうか。うまく自分を出せず、家族や社会との距離感を埋めら

        れない主人公の生き方。でもそれもそのまま肯定できるのではないでしょうか。

        この他、「家」の存在が独特な感性で描かれた『キッチン』 吉本ばなな 福武書店 もご紹介いただきました

        この後、おおきなねこさんが岩手に行った際に話題の『文庫X』を購入されたということで、しばしこの話題で

        盛り上がりました。(ネタバレしません)。

         

         

         

        4.あんさん

        『妊娠カレンダー』 小川洋子 文春文庫

        あんさんにとって、文学といえば小川洋子というほど好きな作家で、小説の原点となっているといいます。高校

        の頃初めて読んだ『トランジッド』で言葉の美しさや情景の表現に触れて以来の思いだそうです。

        この他、ごみの寄せ集めでできた不気味な館、『堆塵館』(エドワード・ケアリー、東京創元社)もあわせてご

        紹介いただきました。

         

         

         

        5.横山和江さん

        『ペニーさん』『ペニーさんと動物家族』 マリー・ホールエッツ 徳間書店

        長文のこの絵本は、横山さんのお子さんのお気に入りで、何度も頼まれて「苦行」のように読んであげたそうです

        。ペニーさんの優しい顔と動物たちの絵がとても魅力的な絵本です。

        “Ethel & Ernest” Raymond Briggs

        洋書でご紹介いただいたのが、『風が吹くとき』で有名なレイモンド・ブリッグズの絵本。自分の両親の生涯を

        温かいイラストで描いた作品です。この本を見ていたら、ある家の歴史をイラストだけで描いた『百年の家』(J.

        パトリック・ルイス 講談社)を思い出しました。

         

         

         

        6.亡羊堂さん

        『ビタミンF』 重松清 新潮社

        ビタミンFのFとは、ファミリーのこと。身体に一番いいビタミンは家族かなあ、と愛のあふれるコメントがありま

        した。

        『夫婦茶碗』 町田康 新潮社

        この本の帯には「レッツ ドロップ アウト!」という言葉が。こんな生き方もあるのか、これで生活できるのだ、

        というマジメに生きている人には馬鹿らしくなりそうなくらいの逸脱ぶりだそうです。

        『海の見える理髪店』 荻原浩 集英社

        様々なお客の家庭の事情を知ったり、好きでもない落語を聞きに行ったりと、床屋はお客との会話も腕のひとつな

        のだと実感したそうです。

         

         

         

        以上、「ホーム」をそのまま、家庭としてとらえた方が多かったようです。一方で原点や自分らしさというとら

        え方もありました。安らぎの場であり、秘められた隠れ家でもあるホーム。それぞれの思いが垣間見えた読書会と

        なりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

         

         

         

         

         

         


        2017/2/5「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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          2月の読書会のお知らせです。

          日時:2月5日(日)14時〜16時

          場所:シャンソン物語 (山形市旅篭町2-2-25)

          参加費:お店で注文をお願いします。他に会費はかかりません。

          テーマ:【積ん読】

          いつかやってみたかったテーマに、ついに挑戦します・・・それは「積ん読」。
          2016年人気だった本『翻訳できない世界のことば』によって、今や「ジャパニーズカルチャーのひとつと認定された「積ん読」を取り上げます!

          例えば
          ■ワタシの積ん読本ライブラリー〜タイトルや冊数のお披露目。
          ■2016年にエントリーした新入荷の積ん読本の話
          ■長年の積読から脱し晴れて読めた本の話
          ■読んではいないが自慢したいようなステキな積読本
          ■積んでおくだけで、霊験あらたかな本
          ■恐怖の積読本のダブり本
          ■なぜその本を買ったのか、どうして積読に??

          などなど。
          今こそ、積ん読本が陽の目をみる時です!
          ご参加お待ちしております。


          参加するには、事前に申し込みが必要です。

          申し込み先↓

          185yamagata@gmail.com まで。

          お待ちしています。

          担当:五十嵐





          2016/10/30「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:泥棒

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            日時:10月30日(日)12:00〜14:00
            場所:そばやかた樽石(村山市)
            テーマ:『泥棒』
            幹事:井上
            村山市在住の幹事ゆえ、このたびは蕎麦ランチ読書会!県外からも蕎麦好き&本好きが村山へ来てくれましたよ〜。
            1.嵐田詩子さん
            『外套・鼻』ゴーゴリ/著、平井肇/訳、岩波書店

            貧しく風采の上がらない役所勤めの男が、ついに外套を新調します。初めて新しい外套を着て友人宅に出かけた帰り、町の広場で強盗に遭い、外套を奪われてしまいます。ロシア文学を久しぶりに読んでとても面白かったです。「鼻」は、鼻を盗まれる話で、笑えます。

            『悪のしくみ』松田哲夫/編、あすなろ書店
            井上ひさしが本屋で万引きしたエッセイもオススメです。
            また、夫婦がビッグマックを強奪する『パン屋再襲撃』(村上春樹/著、文藝春秋)と書店で広辞苑を万引きする『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎/著、東京創元社)も紹介してくださいました。
            2.愚者の楽園さん
            『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこ/著、宝島社

            ブログが書籍化しました。ロジカルシンキングを恋愛の領域に持ち込んだ珍書です。恋愛における妖怪男子を分類している「妖怪の章」はユーモアたっぷり、論理性たっぷりの解説もおもしろいのですが、本番は「退散の章」です。・自分の好き嫌いを把握し、・自分の幸せを自分で決めて、・自分の輪郭をくっきりさせる、という人生に通じるお札つき。
            …皆さんの周りに妖怪がいなかったことがショックです。
            3.庄司陽子さん
            『モモ』ミヒャエル・エンデ/著、大島かおり/訳、岩波書店

            時間どろぼうに盗まれた時間を取り戻す女の子の話です。子どもの頃に夢中になって読んだ覚えがあります。大人になった今、読み返すと時間どろぼうの描写が更に怖く感じられます。
            『ナツコ 沖縄密貿易の女王』奥野修司/著、文藝春秋
            夏子は終戦直後の混乱した沖縄で密貿易の女親分と呼ばれました。戦争によって全てを失った沖縄人が立ち上がり、生きる力を取り戻す過程と重ね合わせてしたたかに強く生きる姿がかっこいいのです。
            『王様達のヴァイキング』さだやす/著、小学館
            情報泥棒ということで、ハッキング物の漫画です。サイバー攻撃は世界中に広がる新たな戦場とされますが、ハッキング・クラッキングによるスパイの現状はすごいことになっているなと恐ろしく感じます。
            4.井上 由香
            泥棒はリアルでは珍しいと思いますが、本の世界にはけっこういると思いました。テーマ『泥棒』に決めたきっかけの本を紹介します。
            『どろぼうのどろぼん』斉藤倫/著、福音館書店
            どろぼんはどろぼうの天才です。今まで千回もどろぼうをしているけれど、一度もつかまったことがありません。その天才が偶然にも刑事につかまり、取り調べを受けることに。そこでどろぼんの物語が語られます。どろぼんが盗み出すのは、持ち主から忘れ去られたモノ・がらくたです。どろぼんにはがらくたからの声が聞こえるのでした。そしてある時、声はモノではなく生きものから聞こえてきて、ここから物語がぐっと濃密になります。パステルカラーを基調とした挿絵がページの随所にちりばめられていて、この本の魅力を高めています。挿絵は牡丹靖佳さんで、『おうさまのおひっこし』(牡丹靖佳/作、福音館書店)という絵本はいつまでも眺めていたいほど素敵です。
            5.灯書房さん
            『驟り雨』藤沢周平/著、新潮社

            短編10話のうちの1話です。盗人が八幡様の軒先で雨宿りをしています。嘉吉は研ぎ屋が本職ですが、盗人もする。激しい雨が降っているため、入れ替わり立ち代わり人々が雨宿りにやって来ます。同じ軒先で束の間、様々な人間関係が展開されます。藤沢周平はおすすめの作家です。
            6.コメ(愚者楽・夫)さん
            『ヤバい経済学』スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー/著、東洋経済新報社

            普段難しいと思われがちな経済学を、インチキ・不正・犯罪などをテーマに身近な話で説明しているので、興味がない人でも読みやすいと思います。因果関係を明らかにする中で、私たちの予想とは異なる要因が明らかになって、知的好奇心が刺激されます。
            7.ばったりたおれ屋さん
            『I Want My Hat Back』Jon Klassen ,Walker Books (日本語版『どこいったん』ジョン・クラッセン/作、クレヨンハウス)

            クマがなくなったぼうしを取り戻す話です。クマがうつろな目つきでいろいろな動物にぼうしを見なかったか聞いて回ります。日本語版では、はっきり書いていないオチも原書ならではで分かります。
            8.亡羊堂さん
            『美しき鬼』(『蠅男』)海野十三/著、ポプラ社

            肺や腎臓など二つある臓器は一つに、腸は三分の一に縮めるなど縮小人間を作ってしまうマッドサイエンティストが登場します。名探偵・帆村荘六が活躍する一作です。ジュブナイル版の『美しき鬼』は貴重です。
            他にも同作家の『敗戦日記』(橋本哲男/編、講談社)など貴重な蔵書の数々を紹介してくださいました!
            雰囲気のあるお蔵で、蕎麦も本も堪能しました。私がいただいたのは「ぶっかけそば(温)」。ざるに比べて太めの蕎麦に、だしが香る甘めのつゆ。大きいかき揚げもついて…あぁ幸せ!寒いときは、温かい蕎麦もおすすめですよ〜。

            2016/12/5「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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              12月の読書会のお知らせです。


              日時:12月5日(月)19時〜21時

              場所:紙月書房

              会費:600円(1ドリンク付)

              テーマ:【ホーム】
              ここのところ遠征読書会が続いたので、久しぶりの意味を込めつつ。(幹事:嵐田)



              参加するには、事前に申し込みが必要です。


              申し込み先↓

              185yamagata@gmail.com まで。



              お待ちしています。



              2016/08/28「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:英国

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                日時:2016年8月28日(日)14:00〜15:30

                場所:さくらんぼタントクルセンター(東根市)

                テーマ:『英国』

                幹事:愚者の楽園さん

                 

                1.愚者の楽園さん

                今回のテーマ『英国』。テーマ決定のきっかけはイギリスEU離脱のニュースでした…。

                ヴィクトリア朝英国を舞台にした本を紹介します。

                 

                『ミッドフォード家の娘たち』メアリー・S・ラベル/著、講談社

                イギリスで有名な貴族の姉妹のお話(ノンフィクション)です。6人の娘はそれぞれキャ

                ラが立っています!有名人とのつながり、スキャンダル、思想的対立などの面白さもあり

                ますが、姉妹の情愛とユーモアで戦争の時代と向き合い生きる強さが魅力的です。

                 

                『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル/著、岩波書店

                ロンドンを訪れた時にいちばん感激したのは、シャーロック・ホームズ博物館に行ったこ

                とです。ホームズは私の幼い頃のヒーローです!!賢くて優しい男性が好きなのはたぶん

                彼のおかげです。

                 

                 

                 

                2.小林 和彦さん

                『英国のOFF 上手な人生の休み方』入江敦彦/著、新潮社

                休むことが下手、とよく言われます。むつかしく考えることはないのかもしれないと思う

                けれど、ある意味ポジティヴに「休むこと」を捉えて過ごすことは、必要なのだな、なん

                て今年の夏休みの最終日に考えました。

                 

                『夜愁』上・下 サラ・ウォーターズ/著、東京創元社

                現実の悲惨があるにせよ、人は幸福だった経験があったはず。そして、その経験は光が強

                ければ強いほど、現在の影は濃くなります。その対比が素晴らしい。

                 

                →同作家の『黄昏の彼女たち』もご紹介いただきました。

                 

                 

                 

                3.青翰堂分店さん

                『もっと知りたい バーン・ジョーンズ』川端康雄・加藤明子/著、東京美術

                私にとって、英国といえばラファエル前派!その中でもバーン・ジョーンズが好きです。

                美しく、謎めいているところがよいのです。いばら姫やギリシャ神話のペルセウスやアー

                サー王伝説など、神話や物語を題材にたくさん作品を描いています。この本を読むと彼の

                作品と生涯がわかります。表紙はアーサー王を題材にしています。

                 

                『アーサー王と円卓の騎士』シドニー・ラニア/編、福音館書店

                バーン・ジョーンズに導かれてアーサー王伝説に初めて挑戦してみました。とても長いし

                、登場人物も多いと聞き、児童書にチャレンジ。読んでみたらアーサー王だけでなく、騎

                士や姫といった周辺の登場人物が魅力的でした。友情、忠義、裏切り、愛…の物語です。

                 

                『アーサー王ロマンス』井村君江/著、筑摩書房もご紹介いただきました。

                 

                 

                 

                4.あんさん

                『うめだまのイギリス自由帳』うめだまりこ/著、KADOKAWA

                現代のリアルな「イギリス在住日本人」から見た文化の違いをフルカラーのマンガで紹介

                したエッセイマンガです。一念発起して英国へ渡ったゲームグラフィッカーの女性が著者

                で、身近に感じやすくていいと思います。

                『英国メイドの日常』村上リコ/著、河出書房新社

                メイドのリアルな日常が描かれています。メイドさん入門書です。

                 

                 

                 

                5.横山和江さん

                『A Deluxe Book of Flower Fairies』by Cicely Mary Barker

                『The Roald Dahl Treasury』by Roald Dahl

                『The Great Big Treasury of Beatrix Potter』

                英国の児童書(Flower Fairiesは違いますが)といえば、ということで持ってきてみました

                。いずれも1冊の中にたくさんの作品が収められていて、作者の世界を充分楽しめる、お

                得な作品です。

                邦訳は『フラワーフェアリーズデラックス』(グラフィック社)、『まるごと一冊ロアル

                ド・ダール』(グラフィック社)です。9月に『ブーツをはいたキティのはなし』という

                ポターの話に、ロアルド・ダール本の挿絵で有名なクウエンティン・ブレイクが挿絵を描

                いた作品が出ます。

                 

                 

                 

                6.嵐田詩子さん

                『春になったら苺を摘みに』梨木香歩/著、新潮社

                現在はバードウォッチャーとしてのエッセイも発表している作者の、これは初めての自伝

                的エッセイです。英国留学中の、人との出会いや自然とのふれ合い、外国という地で日本

                人であることを否が応にも意識せざるを得ない様々な状況が描かれます。イギリスがぐっ

                と身近に感じられる一冊です。

                 

                 

                 

                7.チルーさん

                『紙の動物園』ケン・リュウ/著、早川書房

                英国→植民地→香港のつながりで、「良い狩りを」という短編を紹介します。中国奥地の

                村で代々妖怪退治師を継いだ青年と妖怪の少女の話です。英国領の香港に行き、近代化と

                科学の都市の中でもたくましく生き抜いていくという展開です。霊幻道士からスチームパ

                ンクになっていきます。東洋の伝統が西洋にとけこんでゆくようで、したたかな姿に胸を

                うたれました。

                 

                 

                 

                8.井上由香

                『ピーター・ラビットの絵本』ビアトリクス・ポター/著、福音館書店

                今年はポター生誕150年ということで改めて読んでみました。子ども向けのほわんとし

                た童話かと思いきや、奇想天外で弱肉強食なストーリーもあり驚きました。『ひげのサム

                エルのおはなし』では子猫が老獪なネズミ夫婦にす巻きにされ食べられそうになるし、『

                あひるのジマイマのおはなし』ではあひるがきつねに騙されて、大事な卵と自分が食べら

                れそうになり、容赦ない展開にハラハラしました。

                 

                『バーティミアス サマルカンドの秘宝』ジョナサン・ストラウド/著、理論社

                魔術師によって統治されている現代ロンドンが舞台のファンタジー。魔術師はさまざまな

                妖霊を召喚して自分が思うままに使役することができ、これが魔術師の魔力の正体でもあ

                ります。見習い魔術師の冴えない少年・ナサニエルは復讐のため、ベテランの妖霊・バー

                ティミアスを呼び出し、命令をくだします。これがきっかけで国を揺るがす大ごとに。ス

                トーリーも面白いのですが、なんといってもバーティミアスのキャラクターが魅力的!バ

                ーティミアス自身による脚注も楽しすぎです!

                 

                 

                 

                 

                 


                2016/10/30「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

                0
                  10月の読書会のお知らせです。


                  日時:10月30日(日)12時〜14時


                  場所:そばやかた樽石(村山市)


                  参加費:各自いただいたお蕎麦代


                  テーマ:【泥棒】

                  新そばを食べながらのランチ読書会を企画しました。
                  お蕎麦だけ食べたい方もどうぞお気軽に。
                  車に同乗も可です(要連絡)。



                  参加するには、事前に申し込みが必要です。

                  申し込み先↓

                  185yamagata@gmail.com まで。


                  お待ちしています。


                  幹事・井上






                  2016/8/28「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

                  0
                    8月の読書会のお知らせです。


                    日時:8月28日(日)14時〜15時30分


                    場所:さくらんぼタントクルセンター(東根市)


                    参加費:実費(室料780円を参加者で折半)


                    テーマ:【英国】
                    今回の読書会の幹事は、一箱古本市常連の“愚者の楽園”さん。185読書会初の東根で開催となります。

                    そして、国がテーマになるのは初めて!家庭内で真剣な協議を重ねた結果、テーマを決定したそうですよ〜♪
                    最近気になるこの国、みなさんならどう切りとりますか?

                    ご参加、お待ちしております♪





                    参加するには、事前に申し込みが必要です。



                    申し込み先↓

                    185yamagata@gmail.com まで。



                    お待ちしています。










                    2016/06/05「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:記憶

                    0

                      日時:2016年6月5日 13:00〜14:30
                      場所:山形市市民活動支援センター
                      テーマ:『記憶』
                      幹事:青翰堂分店さん 

                      初夏を思わせる日差しの昼下がり。霞城セントラル23階と展望のよい部屋に5名のメンバーが集いました。出産でお休みしていた愚者の楽園さんが5月の一箱古本市に続いて、読書会もカムバック。待ってました!!



                      1.青翰堂分店さん
                      『忘れられた巨人』カズオイシグロ 土屋政雄訳 早川書房

                      “記憶の喪失”がテーマの小説。この本を紹介したくて今回のテーマを“記憶”にしました。竜、鬼、騎士などが登場するファンタジーです。

                      舞台はアーサー王時代のイギリス。ある村に住む老夫婦が今は離れて暮す息子に会いに行こうと旅に出る物語です。ただし、本当に自分たちに息子がいたのか、はっきり覚えていないふたり。その存在が真実かを疑いつつ、息子に会いたい一心で旅に出ます。この老夫婦だけでなく、この小説内では人々みなが、記憶を不規則に喪失する状況にあり、どうやら竜のもたらす霧が、こうした記憶の喪失に影響しているらしいのです。この竜を退治しようとする騎士と旅を共にするふたり。様々な謎をまきちらしながら、話がどんどん進みます。謎を謎のまま残す不思議な読後感が味わえます。


                       

                      他に、その時々の自分の気持ちを大切に記憶しているキョンキョンが書いたエッセイ『黄色いマンション黒い猫』、300年の暮しの変遷をたどる絵本『300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート』も紹介しました。こちらの絵本は当読書会でお世話になっている横山和江さんの最新翻訳本です。



                      2.しまうまさん
                      『炎の記憶 田中芳樹初期短編集』 田中芳樹 中公文庫

                      タイトルに“記憶”が入っていたので選びました。

                      表題作の冒頭部分が表紙に使われていて、カッコいいなと思って買った本。超能力や宇宙生物、アンドロイドを題材にした短編集です。

                      『炎の記憶』は超能力を得た少女と青年の物語。ふたりが再会することで話が展開します。炎の記憶とは・・・?

                      他の作品では、人類の悲惨な末後も描かれています。そこでは人類は肉体を失い、記憶の塊である細胞になり果てています。そうなりながらも細胞は「自分たちの未来は続いている」と語っています。

                      この本を読んで、過去の記憶が人生をしばってしまう部分があるかもしけないけれど、記憶が未来への意志にもなるのかと思いました。


                       

                      同作者の『銀河英雄伝説』が話題に。愚者の楽園さんは、学生の頃に読破したそう。こちらもとっても面白いようです。



                      3.亡羊堂さん
                      『脳の可逆性と記憶』 塚原伸晃 紀伊国屋書店

                      理系アプローチで“記憶”の本を探してみました。“記憶”は脳研究の最大テーマと言えます。

                      この本によると「生物の固定的な情報はDNAで担い、それを超えた一代限りの情報は脳の役目」となるそうです。同じ記憶であっても、容れ物が違う事がわかります。

                      DNAはログ、脳はラムです(と説明を受けましたが、残念ながら文系参加者は理解できず・・・)。

                      『勉強が好きになる本』 林髞 カッパブックス
                      脳つながりでこの本を紹介します。副題は「大脳生理学の教える学習倍増法」。1963年刊で、当時ベストセラーになった本です。

                      この本の作者林髞は、のちに「木々高太郎」のペンネームで小説『人生の阿呆』を書き、直木賞を受賞。ペンネームは本名の文字を分解して付けています。本業は大脳生理学者でした。


                       

                      他に『村に火をつけ、白痴になれ ――伊藤野枝伝』もご紹介いただきました。「岩波からこんな過激な人生を送った人の評伝が!」と驚きの声。そして「アナーキズムを分析することは、ロックを分析するのと同じくらい可哀想なこと」という名言(?!)も生まれました。



                      4.嵐田詩子さん
                      『旅をする木』 星野道夫 文春文庫

                      アラスカの自然、動物、人々について書いたエッセイです。

                      ヒトハコ読書会で、今までにも紹介された事があるこの本。最近TVドキュメンタリーでこの本が『旅をする本(「木」に誰かが一本線を書き込んで「本」としたもの)』として、いろいろな人の手を経て、異国をめぐる番組をみました。没後20年という節目でもあり、読むべき時が来たのだと手にとりました。

                      中でも『トーテムポールを捜して』という作品に心ひかれました。作者はインディアンの廃村を訪ね、忘れられていく記憶に思いを馳せています。自然との距離感がとてもよく、その点も魅力です。


                       

                      嵐田さんには、ベルクソンの「物質と記憶」という本について書いた、内田樹のブログも持ってきていただきました。それを読み「記憶から消し去る事、記憶しない事の必要性や有益性」について、納得しました。近頃の自分の記憶の減退・・・年をとったから記憶力が落ちたのではないという事にしておきたいと思います。



                      5.愚者の楽園さん(みどりむしさん)
                      『伝奇集』J.L.ボルヘス 鼓直訳 岩波文庫

                      この短編集から『記憶の人、フネス』を。

                      見たもの、聞いたものすべてを憶えられるフネス氏。ある日、ラテン語の辞書を記憶すると主人公から辞書をかりてゆきます。「そんな不可能な?!」と思う中、果たしてフネス氏は辞書をまるごと記憶していたのです。

                      うらやましい気もしますが、実はフネス氏の頭の中は不要なものも含めて記憶が寿司詰めになった状態。ちょっとした差異やどうでもよい事も記憶されてしまい、逆に記憶の削除に膨大なエネルギーを費やさざるを得ないのです。

                      フネス氏の話を読みつつ、「記憶に特化しすぎると、思考力がなくなるのでは?」と思いました。考えるという事の本質に触れているお話です。


                       

                      この本では、他に『バベルの図書館』もお薦めとの事。映画にもなった『薔薇の名前/ウンベルト・エーコ』に出てくる図書館の館長のモデルはボルヘスなのだそうです。国書刊行会から「バベルの図書館」というタイトルのシリーズが出ていたという記憶がよみがえりました。


                      □■□■□■□■□■□■□■□■□■


                      “記憶”というテーマは大変抽象的でしたが、記憶の謎や魅力を今一度振り返ることができ、興味深かったです。みなさま、ご参加ありがとうございました。




                       



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