2016/03/28「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:短編集

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    185読書会レポート

    日時:2016年3月28日(月)19時〜21時

    場所:紙月書房

    テーマ:短篇集

    幹事:嵐田

    レポート:嵐田

     

    春は何かと慌ただしい季節です。185読書会からも、引っ越し、就職、復職など、新しい生活をスタートさせる方がいます。そんな中でも、短篇集なら気軽に読めるのでは?とテーマとさせていただきました。

     

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    『蠅の乳しぼり』 ラフィク・シャミ 西村書店 

     著者は1946年生まれ、シリア出身。20代でドイツに移住し、作家活動を始めます。これは、「ぼく」の視点からダマスカスの街や人々を捉えた物語集。ヨーロッパ文明への痛烈な皮肉やアラブの人々の生活習慣と性格、大人社会への当てこすりなど、思わず吹き出してしまう絶妙な語り口です。  表題の『蠅の乳しぼり』とは、徴兵検査での一コマに出てくる言葉。今なお戦禍が続く現地のことを思わずにはいられません。

     

     

     

     

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    『黒猫・黄金虫』 エドガー・A・ポー 佐々木直次郎訳 新潮文庫

     モトトラズさんは高校時代にこれを読んで、よく読書するようになったそうです。怪奇短篇集の古典ともいうべき作品ばかりですが、「黒猫」のあらすじを聞くうちにじわじわと不気味な恐怖が場を満たしていきました・・・。巧妙な伏線、悪夢のような展開。熱狂的なファンが多いと聞くポーの魅力がつまった一冊です。

     

     

     

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     短篇集はあまり読んでいなくて、と今回は聞くだけ参加となりました。最近の読書傾向などの近況をお話しいただきました。

     

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    『紙の動物園』 ケンリュウ 古沢嘉通=編訳 早川書房

     中国系アメリカ人のSF作家による2015年の話題作。モチーフがアジアの迷信や魔法で少しファンタジックなのに、現代科学の言葉が出てきたりと、新旧混ざり合い、未来はどこか懐かしく、過去は逆に見知らぬもののように語られているそうです。  中でも印象深いのは、縄の結び目を作ることで物事を記録してきたナン族の長老とたんぱく質構造解明という最新科学が絡む「結縄」。それと、1960年代の台湾を舞台に米軍基地の少女と文字占い師の運命のまじわりを描いた「文字占い師」。どちらも時代遅れの古びたものが不思議な光と影を放つ物語。読後感は重めなので、短篇でも読み応えを求める方におすすめだそうです。

     

     

     

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    『体は全部知っている』 吉本ばなな 文春文庫

     この本の中の「小さな魚」という作品は、胸に小さな傷がある女性が、その傷を取る手術を行ったことで自分の大切なものを失ったような気持ちになるという話だそうです。草野さんご自身も似た体験をされていて、この喪失感に深く共感されたとか。傷という一見ネガティブなものが自分のアイデンティティを形成しているものの一部だと気付いたそうです。短篇でも、感動の深さ、重さは引けを取らない時もあります。

     

     

     

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    『針がとぶ』 吉田篤弘 新潮社

     引越し作業で忙しく、数日前に読んだという本書。短篇集かと思いきや、どうも短篇がつながっている作品らしいと読み始めて気付いたとか。孤独死した詩人の叔母。その人生のエアースポットを探るような味わい深いストーリーが収められているそうです。装丁はクラフトエヴィング商會。

    『海に住む少女』 シュペルヴィエル 永田千奈訳 光文社古典新訳文庫

     もうひとつついでにとあんさんが、「フランスの宮澤賢治と言われている作家」と言いながら取り出した本書に一同興味津々。それを確かめるためにもぜひ読んでみたいと思わせる一冊でした。

     

     

     

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    『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな 文春文庫

     再び、吉本ばななの作品が登場しました。細矢さんはこの本の中の「ともちゃんの幸せ」という作品に癒されたと言います。傷つき、悲しみを抱えた主人公が、辛い経験こそが貯金になるんだと“知っていた”こと。どんなに辛くとも幸せはきっと訪れるという希望が持てたそうです。著者は「これが書けたので小説家になってよかったと思います」と後書きで書いているそうです。

     

     

     

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    『11の物語』 パトリシア・ハイスミス 小倉多加志訳 ハヤカワ文庫

     映画で有名な『太陽がいっぱい』が代表作で、最近では話題の映画『キャロル』の原作者としても知られるアメリカのミステリー作家。ラブレターを出したが返事が来なくて待ち焦がれる男性の話、かたつむりを飼育する話など、じわじわと思い詰めて、ガクンとくる結末。寝る前に読んだら嫌な夢を見そう?でも、読んでみたいです!

     

     

     

    亡羊堂さん

    『人でなしの恋』 江戸川乱歩  創元推理文庫

     乱歩が大好きで文庫の全集も揃え、専用の棚まであつらえている亡羊堂さんの思い入れ深い一冊。夫が二階で女と密会しているらしいと気付いた新妻。その相手とは?

     四谷シモンが特集となった雑誌『太陽』のバックナンバーもお持ちいただきました。いつか、手に入れてみたいそうです・・・。  

     

     

    合同会社傑作屋 渡辺大輔さん

    『いちばんここに似合う人』 ミランダ・ジュライ 岸本佐知子訳  新潮社クレスト・ブックス

     人に貸したまま一年くらい返ってこないと実物はありませんでした。これを読んでいると小さい頃の自分が思い出されてくるという渡辺さん。中でも「水泳チーム」という作品がそうで、自尊心やコンプレックスとの戦いの記憶が立ち上がってくるようだといいます。そんな痛みを伴う読書もあるのですね。  学生時代は文芸学科にいたという渡辺さん。人に本を貸す機会も多いそうですが、もっといろいろお話を聞いてみたいです。

     

     

     

    ことさん

    『よみかた 三』  ほるぷ出版

     昭和16年の小学生の教科書の復刻版。教科書ならではの短いけれどよくできた話がカラーの挿絵とともに載せられています。戦時を思わせる難しい言葉や習慣が興味深く読めたとのことです。  古本屋さんで購入されたという本書。はるばる熊本から来たそうです。

     

     

     

    以上、今回は短篇ならではのオチや気軽さを楽しんだり、物語に寄り添う自分の心にはっとしたり、様々な本の読み方を知ることができました。新しい生活が始まっても、ぜひまたお会いしましょう。 お忙しい中、多くの方に集まっていただきありがとうございました。紙月書房さんより美味しいプリンもいただきました。ありがとうございました。

     

     

     

     

     


    2016/3/28「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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      3月の読書会のお知らせです。


      日時:3月28日(月)19時〜

      場所:紙月書房

      参加費:600円(1ドリンク付)

      テーマ:【短篇集】 作家の腕が冴える短篇の魅力のあれこれを教えてください。


      参加するには、事前に申し込みが必要です。

      申し込み先↓
      185yamagata@gmail.com まで。

      お待ちしています。




       

      2016/01/24「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:おいしい本

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        2016/01/24「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:おいしい本

        日時:2016年1月24日(日)11:00〜
        場所:イサオティーノ
        テーマ:おいしい本
        幹事:井上

        今回はランチ読書会です。いつも一箱古本市の打ち上げでお世話になっている無頼派(笑)イタリアン「イサオティーノ」さんのランチをいただくのがメイン!本は肴…。
        というのも一月末で閉店するとのこと。ぜひ行かなくては!そして食べなくては!!
        そして、イサオティーノの味を8名がたっぷり堪能しました。最期までごちそうさまでした。そしてありがとうございました。おいしかった記憶、忘れません!



        1.井上 由香
        『日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集(池澤夏樹個人編集 日本文学全集08)』 伊藤比呂美、福永武彦、町田康/著、河出書房新社

        この全集(全30巻)を読めば日本の文学をあらかたカバーできると思います。気鋭の現代作家による古典の現代語訳は新訳が多く、翻訳がバージョンアップされていて読みやすく「この全集、おいしい〜」と感じました。町田康訳の宇治拾遺物語は面白さはもちろん、会話から想像されうるキャラクター性が際立っています。説話は下ネタが多くありますが、どれもカラッと笑い飛ばせます。

        『おじいさんがかぶをうえました』 福音館書店編集部/編、福音館書店
        『こどものとも』について、おなかがいっぱいになる本です。ひとつの作品が絵本として完成するまでの工程や、『ぐりとぐら』の誕生についてのインタビューなども掲載され、もりだくさんの内容です。



        2.嵐田 詩子さん
        『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150!』 金原瑞人、ひこ・田中/監修、ポプラ社

        YAの旬な本を、森絵都・穂村弘などの豪華な執筆陣がそれぞれ紹介しています。それを読むだけでもワクワクしてくるのですが、実際読んでみると面白い本ばかり。お得でおいしい本です。



        3.亡羊堂さん
        『魯山人味道』 北大路魯山人/著、中央公論社

        著者に対しては好き嫌いが強く出ると思いますが、陶器にしろ料理にしろ、好きなものに対する追求と作品はすばらしいです。魯山人は「海にふぐ、山にわらび」だそうですが、みなさんは何が思い浮かびますか?

        『グルメにあきたら読む本』 尾辻克彦/著、新潮社
        関西では納豆を食べないので、「納豆」の想像のベースが「甘納豆」であることや、「おいしさ」は絶対的ではなく相対的なものである等、食についてのエッセイ集です。



        4.横山 和江さん
        『リスとお月さま』 ゼバスティアン・メッシェンモーザー/作、コンセル

        リスのかんちがいが楽しい作品で、チーズが食べたくなります!リスの心象風景と交互にお話が語られるので大人向きかもしれません。シリーズ作品ですので、ほかのストーリーもぜひ!

        『あつまれ!全日本ごとうちグルメさん』 ふくべ あきひろ/作、おおの こうへい/絵、ブロンズ新社
        シュールで楽しいです。山形代表は「玉こんにゃくちゃん」!ダジャレも満載!!



        5.カムパネルラ書房さん
        『画家の食卓』 林綾野/著、講談社

        ゴッホ、モネ、ロートレック、フェルメール…絵画を見る時、私はその時代の空気と画家たちの暮らしぶりに思いをはせます。何を食べながらこの絵を描いたのかが、探偵の謎解きのように明かされていく楽しさ!食べてみたいと思って次のページをめくると、レシピがちゃんと載っているのが素晴らしい本です。



        6.長谷部 真吾さん
        『秀吉はいつ知ったか』 山田風太郎/著、筑摩書房

        「本能寺の変」という、秀吉の生涯において最大のおいしい事件は果たして偶然の出来事だったのか。推理小説のアリバイ崩しのように語られる秀吉陰謀説が史実であるような錯覚に陥ります。

        『古代ポンペイの日常生活』 本村凌二/著、講談社
        「ガイウス=ユリウス=ポリュビウスを造営委員として選出してくれるように私は要望する。彼はおいしいパンを与えてくれる等々。紀元2世紀に埋もれた町ポンペイに暮らした古代ローマ人の生活を落書きから垣間見ることができる本です。



        7.おだやかなふりのオオカミさん
        『シネマ食堂』 飯島奈美/著、朝日新聞出版社
        『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな/著、文藝春秋
        『赤毛のアン』 モンゴメリ/著、新潮社
        『食べものくすり箱』 阿部絢子/著、講談社

        「おいしい本」がテーマと聞いて思い浮かべると、ある!ある!絶品味カレーの『デッドエンド〜』、イチゴのジュースの『赤毛のアン』、代謝復活の手がかりを探る『食べもの〜』、『シネマ食堂』を読むと映画があれやこれや思い出されます。




        おいしいピザをいただきながら、心もおいしいおはなしでいっぱいになりました。






         


        2016/1/24「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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          1月の読書会のお知らせです。

          日時:1月24日(日)11時〜

          場所:イサオティーノ (山形市香澄町3-3-20

          参加費:1500円(ランチ代)

          テーマ:【おいしい本】 (もちろん、いろんな意味のおいしい!本をご紹介ください!)


          参加するには、事前に申し込みが必要です。

          申し込み先↓

          185yamagata@gmail.com まで。

          お待ちしています。





           

          2015/11/29「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:喫茶店で読みたい本

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            日時:2015年11月29日 14:00〜
            場所:シャンソン物語
            テーマ:『喫茶店で読みたい本』
            幹事:青翰堂分店さん 記録:井上

            本を読んでひとりで過ごす空間として、今回は“カフェ”ではなく敢えて“喫茶店”にこだわってテーマを決めました。
            そして、山形の喫茶店と言えば老舗の「シャンソン物語」。経てきた年月が醸し出す、ゆったりとした時が流れる半地下の空間。本や読書にふさわしくて大好きです。
            以前に読書会でお邪魔した事がありますが、再びこのお店に総勢8名が集まりました。

            1.嵐田 詩子さん
            “喫茶店では・・・ひとりでくつろいで読みたいです”

            『ひまわりの海』 舘野 泉/著、求龍堂

            10月の一箱古本市で花うた書林さんから購入しました。フィンランド在住のピアニスト舘野泉さんが世界中を演奏旅行して回ったエピソードは若さにあふれ、本人が撮影した写真も魅力的です。その後、60代で脳溢血に倒れ半身マヒとなり、左手のピアニストとして復活するまでの闘病記となっています。作曲家の生涯なども紹介され(ex.南仏出身のセヴラック)ぜひ聴いてみたいと思いました。舘野さんのピアノは抒情的で心が落ち着きます。
            『やまがたカフェノート』(アイ・エム・シイ編集)も気になっています。いろんな場所で読書会をしてみたいです。




            2.青翰堂分店さん
            “喫茶店での時間は・・・贅沢な時間。くつろいでつらつら楽しめる「読む+見る」本がよいです”

            『ひと皿の小説案内』 ディナ・フリード/著、マール社

            小説に登場したお料理を再現した本で、どこから読んでみても楽しめます。それぞれの小説の世界に一瞬トリップでき、物語の背景・蘊蓄も面白いです。束の間、まだ読んでない小説の世界に心をはせます。

            『向田邦子の手料理』 向田 和子/著、講談社
            向田邦子さんが普段いつも作っていた料理を妹さんが再現しました。お料理の写真+レシピ+エッセイ。

            『活発な暗闇 新装改定版』 江國 香織/著、いそっぷ社
            買ったばかりの本です。喫茶店では買いたての本のさわりを読むのが幸せ!




            3.川越 ゆりさん
            “喫茶店は・・・非日常のリセット空間。だからフィクションの本を読みに行きます”

            『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ/著、偕成社

            アイルランドの昔話、チェンジリング(替え子)をモチーフにしたファンタジーです。チェンジリングとは人間の子どもをさらった妖精たちが代わりのものを置いて行くこと。この本はチェンジリングされた妖精の子、サースキにスポットをあてています。人間の世界にも妖精の世界にもなじめない、妖精と人間のハーフのサースキが自分の居場所を探す物語。エンディングも安直でなく、すごく読みがいのあるYA作品です。
            また『靴を売るシンデレラ』(ジョーン・バウアー/著、小学館)もおすすめです!




            4.あんさん
            “喫茶店と言えば・・・珈琲です”

            『一杯の珈琲から』 エーリヒ・ケストナー/著、東京創元社(カバー:真鍋博)

            友人の誘いを受け、夏いっぱいをオーストリアで過ごす主人公。為替の関係で、地元ドイツでは金持ちなのに、オーストリアでは乞食生活を送ることになります。金はあるのに金がない状況を思い切り楽しむ男性の様子は腹立たしくもありますが、ひとまわりしてすがすがしいです。その男性が女性と出会い、だましだまし結婚まで行ってしまうお話で、恋愛モノなのでライトに楽しめます。




            5.横山 和江さん
            “喫茶店は・・・集中して仕事ができる空間なので、原書を読みます”

            『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』 フランシスコ・X.ストーク著、岩波書店

            アスペルガー症候群の少年が夏休みに父親の法律事務所でアルバイトをすることになります。リアルワールドに接し、成長したことで自分の中のピュアな部分であった「内なる音楽」が聞こえなくなります。
            岩波書店の「STAMP BOOKS」シリーズは若者のリアルな悩みが巧みに描かれおすすめです。

            『サンタの最後のおくりもの』 マリー=オード・ミュライユ/作、徳間書店
            私が初めて訳した本です。サンタを信じていない男の子に両親からのプレゼントではない機関車が届きます。男の子は名前をつけて機関車を大切にしますが、お父さんに落し物なのでサンタさんに返そうと言われ、返したくない彼はいろいろ考え画策します。結局、お別れの手紙を書いてサンタさんへ返すことにするのですが…。

            また、横山さんが最近翻訳された『14番目の金魚』(ジェニファー.L・ホルム/著、講談社)もご紹介いただきました。




            6.井上 由香
            “喫茶店では・・・読みかけの本や買ったばかりの本を読みます”

            『岡村靖幸 結婚への道』 岡村 靖幸/著、マガジンハウス

            一部のコアなファンにはカリスマである岡村靖幸は25年ぐらいファンです。最近出版された本書は様々な人物に「結婚とは?」を問うたインタビュー集です。相手に何を求めるのか、結婚という制度についてどう考えているのか、恋愛と結婚の違いとは、など結婚について様々な考えがスパークしています。




            7.長谷川 聡美さん
            “喫茶店から・・・モーニングや器を連想しました”

            『ぱっちり、朝ごはん』 杉田 淳子/編、河出書房新社

            作家35人による朝食にまつわるエッセイ集です。渡辺淳一は納豆が大好きなど作家の意外な素顔がうかがえます。

            『北欧、暮らしの道具店 しあわせ雑貨でつくる自分スタイル』 北欧、暮らしの道具店/編、二見書房
            北欧の雑貨のデザインが好きです。
            シャンソン物語でサーブされたコーヒーカップが掲載されていました!嬉しい偶然です。




            8.亡羊堂さん
            “喫茶店では・・・ちょっとカッコつけて本を読みたいよね”

            『Nova Express』 William Burroughs

            バロウズは何と言っても『裸のランチ』が有名ですが、『ノヴァ急報』はサンリオSF文庫で『爆発した切符』とともに発刊されています。ちょっとカッコつけて洋書を読んでみよう!




            次回の読書会は1月にイサオティーノでランチ会を兼ねて開催予定です。




             


            2015/10/10 一箱古本市@山形打ち上げ読書会

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              一箱古本市お疲れさまでした!恒例の飲み&読書会です。

              今回は古本市店主、読み聞かせ・押し花しおりにご協力してくださった方々とヒトハコスタッフで盛り上がりました〜〜!!みなさんが紹介くださった本は以下のとおり。

              イサオティーノさん、この度もおいしいイタリアンとワインをありがとうございます〜!



              1.亡羊堂さん

              『喜嶋先生の静かな世界』 森 博嗣/著、講談社



              2.嵐田詩子さん

              『犬川柳』 シーバ編集部/編、辰巳出版

               

              3.CALIGAさん

              『シャーロック・ホームズの思い出(最後の事件)』 コナン・ドイル/著、延原 謙/訳、新潮社

               

              4.カムパネルラ書房さん

              『美しい暦のことば』 山下 景子/著、インデックスコミュニケーションズ

               

              5.ばったりたおれ屋さん

              『キルギスの誘拐結婚』 林 典子/著・写真、ナショナルジオグラフィック

               

              6.青翰堂分店さん

              『シークレット・レース』 タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル/著、小学館

               

              7.花うた書林さん

              『すみれの花の砂糖づけ』 江國 香織/著、理論社

               

              8.RAINBOW BOOKSさん

              『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 小山 力也/著、原書房

               

              9.横山和江さん

              『BOOK MARK』 金原 瑞人個人雑誌

               

              10.石綾子さん

              『ジ エンド オブ ザ ワールド』那須 正幹/著、ポプラ社

               

              井上由香さん

              『屁で空中ウクライナ』ピエール 瀧/著、太田出版

              『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』ナンシー 関/著、角川書店









               

              11/29「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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                11月の読書会のお知らせです。

                日時:11月29日(日)14時〜15時30分

                場所:シャンソン物語 (山形市旅篭町2-2-25)

                参加費:なにか注文をお願いします。その他の参加費はありません。

                テーマ:【喫茶店で読みたい本】



                参加するには、事前に申し込みが必要です。

                申し込み先↓

                185yamagata@gmail.com まで。

                お待ちしています。





                9/14「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:月

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                  日時:2015年9月14日(月)19時〜21時
                  場所:紙月書房
                  テーマ:月
                  幹事:嵐田


                  テーマが月といいながら、ほぼ新月の夜に開かれた読書会。見えない月を想像して楽しむのもまた風流、とこじつけて、紙月書房のご主人の甘く冷えたプリンをいただきながら和やかに始まりました。



                  1.井上さん

                  『ねこはしる』 工藤直子 童話屋


                   落ちこぼれの仔猫ランが、池に住む魚との友情を育みます。満月の夜に行われた魚とり競争で、二匹の関係はかけがえのないものとなり・・・。二匹を取り巻く大地や風、モンシロチョウ、ススキや夕日などの自然描写が独特で、二匹の関係がよりリアルに感じられるそうです。

                  『夏の夜の夢』 シェイクスピア 小田島 雄志訳 白水uブックス

                   もうすぐ新月という夜に、若い恋する男女4人と妖精、アテネの職人が繰り広げる一夜限りのドタバタコメディ。この物語をテーマにしたラファエル前派の絵画があり、この本を読むきっかけになったそうです。物語は惚れ薬が出てきたり、妖精のいたずらがあったりしながらもなんとかめでたし、めでたし?で終わります。

                  言い争いの場面のセリフがえげつないところがまた可笑しいとのこと。会話の妙も楽しめそうです。




                  2.亡羊堂さん

                  『肌色の月』 久生十蘭 中公文庫

                  『無月物語』 久生十蘭 現代教養文庫


                   まずは亡羊堂さんの「月」にまつわる蔵書紹介。いろいろあるけどと、お好きな作家である久世光彦の『百寮萓検月を踏む』をご紹介いただきました。

                   本題は久生十蘭の二作。『肌色の月』は最後まで書かずに著者が亡くなってしまったため、結末を知っていた奥さんが仕上げたといいます。『無月物語』は後白河法皇の院政時代、魑魅魍魎が跋扈する闇の時代を描いたもので、読み応えがあるとのこと。今までにもこの著者の作品は紹介されたことがありました。気になる作家です。




                  3.しまうまさん

                  『ガリレオがひらいた宇宙のとびら』 渡部潤一 旬報社


                   ガリレオが望遠鏡を宇宙に向けて約400年。ガリレオが見た月と今の月はどう違う?など、当時の宇宙像と現在を比べて紹介しています。語りかけるような文章で、難しい天文の話も親しみやすいとのこと。ちなみに、作家の渡辺淳一氏と混同されることがままあり、お二人のツーショット写真が存在するとか。




                  4.嵐田

                  『たけくらべ』より「十三夜」 樋口一葉 集英社文庫


                   今風のアニメチックな表紙ですが、活字が大きく解説がたくさんのっていたため敢えて購入。慣れない古典を読む自信がなかったものの、声に出して読み始めたらすらすら読めてしまいました。明るい月夜の哀切な物語で、しみじみとした読後感が残ります。

                  『宮沢賢治全集 第九巻』より「二十六夜」 宮沢賢治 筑摩書房

                   人間に足を折られたフクロウの子が、静かに息を引きとるまでの物語。夜明けに昇る細い二十六夜の月は阿弥陀様の象徴でもあり、広く信仰されていました。月を見ながら暮らした昔の日本に思いはせ、様々な月の姿を思い浮かべるのも愉しいです。




                  5.青翰堂分店さん

                  『流』 東山彰良 講談社


                   評判の高い直木賞受賞作。台湾を舞台にした男たちの仁義と愛と裏切りの物語。スピード感があり、一気に読ませます。セリフが味わい深く、言葉に慈愛を感じるとか。台湾は少し前の日本に似た雰囲気があり、日常の中に息づいていそうなことわざが出てくるそうです。それは、月を指すと耳を怪我するので指してはいけない、というもの。日本でいう、夜中に爪を切るなとか、そういう類のものなのかしらと想像してしまいます。




                  6.高橋良さん

                  『月と六ペンス』 サマセット・モーム 行方 昭夫訳 岩波文庫


                   表題は、モームが自作『人間の絆』に対する批評を受けての意図を含んだもの。画家ストリックランドが傍若無人に自由を追求する前半と、南の島で生きるべき地を見つけ、穏やかに周囲に溶け込むようになっていく生き様が描かれます。ストリックランドの圧倒的な自由さが強烈だという高橋さん。本当に自由に生きるとはどういうことなのでしょうか。

                   「月と6ペンス」という名の喫茶店を知っています。含蓄の深いタイトルです。




                  7.おおきなねこさん

                  『かようびのよる』 デヴィッド・ウィーズナー 徳間書店


                    「月」というテーマを聞いてすぐに思い浮かんだのがこの絵本だったそうです。火曜日の夜に起こった不思議な出来事を、まんまるのお月様だけが見守ります。

                  『旅をする木』 星野道夫 文春文庫

                   アラスカの大自然の中で写真を撮る著者。たったひとつのシーンとの出会いをただ待つ時間、その時間のなかに身をゆだねる著者、そこに月あかりを感じるというおおきなねこさん。自然に対する著者の姿勢にも惹かれるそうです。こんな男性と結婚してみたかったというつぶやきに、興味津々です。




                  以上、いつもの通り、話はあちこちにそれながらも充実した時間を過ごさせていただきました。

                  プリンの後の温かいお煎茶が美味しかったこと。最後に特製のメレンゲでできたキノコのお菓子もいただいてしまいました。紙月書房さま、皆さま、どうもありがとうございました。


                  次回は11月です。どうぞ、お気軽にご参加ください。




                   


                  7/26「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:異性

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                    日時:7月26日(日)14時〜16時
                    場所:市民活動支援センター会議室
                    テーマ:『異性』
                    幹事:185井上



                    夏の真っ白な日差しに晒されながら、1人の男性と5名の女性が集いました。




                    1.おおきなねこさん

                    『にんきもののひけつ』森絵都/著、武田美穂/絵、童心社


                     バレンタインデーに27個のチョコをもらったクラスの人気者。こっそり後をつけてそのひけつを探る主人公の男の子のひたむきさが愛らしいです。はたして人気者のひけつとは…想定外!ですよ。
                    『きみにしか聞こえない』乙一/著、角川スニーカー文庫
                     短編集です。ケイタイを持たない女の子が頭の中でケイタイをつくりだして、そのケイタイに少年から声がとどいてしまうお話。空想の中の音がすてきで、時空を越えた優しさと思いやりが感じられます。


                    『キッチン』吉本ばなな/著、福武書店、新潮文庫、角川文庫

                     大好きな本で、3種類持って来ました。きゅうりのサラダとバナナジュースとカツ丼が食べたくなる本です。過去に読んだという参加者も、カツ丼のイメージが定着していたおいしい一冊。男の子との出会い、そして男の子とおばあちゃんの出会いがよかったです。
                    こんなふうに変遷したのね…と、出版された順に本を観察する一同。


                    『青が散る』宮本輝/著、文藝春秋
                     異性との出会いが描かれ、大学生が勉強をせずになにかひとつに打ち込む姿に、大学生になったらこんな恋がしたい、こんな時間を過ごしたいと思った本です。登場人物ひとりひとりがよく描写されています。また、アルコールランプのアルコールって飲めるんだ!という発見もありました。



                    2.亡羊堂さん

                    『鎌倉文士骨董奇譚』青山二郎著、講談社文芸文庫
                    『青山二郎の話』宇野千代著、中公文庫


                     資産家に生まれ、雅に過ごした青山二郎。羨ましい生き方をしました。その青山二郎にとって宇野千代は気になる女性であり、彼女のことを書いています。また宇野千代にとって青山二郎は「尻尾を摑まれない男」でした。青山二郎はいろんな装丁をやっていて、古本好きにとっては青山二郎装丁の本は欲しくなるアイテムです。

                    以下の本も紹介してくださいました。『BRUTUS』が注目を集めました。
                    『女嫌いのための小品集』パトリシア・ハイスミス/著、河出文庫
                    『太陽がいっぱい』パトリシア・ハイスミス/著、河出文庫
                    『BRUTUS 男を知る本、女を知る本』マガジンハウス




                    3.愚者の楽園さん

                    『男性漂流』奥山祥子/著、講談社


                     一時的に読んでいた本が読めなくなり、リハビリのため普段は読まない新書を読んでみました。中年の男性にスポットライトを当てたインタビュー集です。結婚・育児・介護・老い・仕事…などかつては女性ならではと思われていた悩みに追い込まれ、辛い思いをしている男性たちの姿がリアルに描かれています。近しい男性たちの悩みとシンクロすることも多く、ぞっとしつつも救いのあるインタビューでした。ジャーナリストである著者の悩んでいる男性を見る目が優しいのです。夫はこの本を怖れて読もうとしません。



                    4.井上

                    『きみは赤ちゃん』川上未映子/著、文藝春秋


                     作者の夫は作家の阿部和重さんで、本書には「あべちゃん」として登場します。この本は妊娠から出産、その後一年間の育児で女性が経験する事柄をつつみかくさず具体的に書いていて、出産育児本で最も共感できた本です。そして産後の過程で夫(男性)に対して苛立ち、軽く絶望した私の気持ちを代弁してくれた本でした。産後、生活のすべてが変わる女性に対し、男性は変わらない。人はみんな他人であり、痛みやしんどさを夫でもわかりあえない。しかし、子どもを介して共通の時間を重ねてゆくことで夫婦に新しくわかりあえることが増えていきます。「あべちゃん」は父親としての経験値を積み、授乳以外のすべのお世話をこなせるようになったそうです!


                    『ぼくのキュートナ』荒井良二/著、講談社

                     男の人から見ると、恋人はこんなにかわいく見えるのかな?という本です。ぼくがキュートナにあてた手紙は彼女を優しく想う気持ちと、女性へのファンタジーに溢れています。手紙はここにいない相手に向けて書かれるもので、その相手を想いながら書くのだということを再認識しました。手紙とは優しくて奥ゆかしい手段です。



                    5.あんさん

                    『悪魔の羽根』ミネット・ウォルターズ/著、創元推理文庫


                     有能な女性記者が取材場所で拉致監禁されてしまいます。奇跡的にも重症で救出されますが、彼女はインタビューに応えることもままならず、イギリスの田舎に身を隠し人目を避けるようになります。女性が女性をどう見ているのか、客観的に見られる自分や他者のみにくさと恐怖をさらけ出した作品です。


                    『スワロウテイル人工少女販売処』藤真千歳/著、ハヤカワ文庫

                     性病が蔓延したことが原因で男女が別区画に住む世界で、人工的に作られた「人間の代わり」となる女の子たちが主役のSFアクションです。かわいい女の子がいっぱい出て来ます。「自分とはなにか?」という自己啓発の色合いも強く、描かれるモチーフと情報量に圧倒されます。近未来を意識したサイバーな色彩表現にも注目!


                    『リヴァイアサン』スコット・ウェスターフェルド/著、ハヤカワ文庫SF

                     スチームパンク(SFのサブジャンルのひとつ:wikiより)三部作。大好きな作品です。主人公は2人、父を殺害され逃亡中の王子と男装して女であることを隠している少女です。男装して海軍に入隊する過程が刺激的・能動的でカッコイイです。外国風の微細な挿絵もポイントで、たくさんあって楽しめます。



                    6.青翰堂分店さん

                    『女生徒』太宰治/著、角川文庫


                     太宰本はいろんな編集のされ方がありますが、この本は男性ダザイが女性一人称で書いた小説を集めたものです。異性から見て女性の魅力的なところ、そしてイヤなところもビシビシ描かれています。おすすめは表題の「女生徒」。ヴィヴィッドな女子の繊細な気持がキラキラと表現されていますが、じつはこの作品にはネタ元の日記があったとのこと。このことを書いた『太宰治の辞書』を併せて読むと3倍楽しいです!


                    『太宰治の辞書』北村薫/著、新潮社

                     「女生徒」を書くときに手許にあった辞書を追っていく、ミステリー仕立ての本です。どの個所が太宰の創作だったのかがわかります。



                     


                    9/14「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

                    0
                      9月の読書会のお知らせです。


                      日時:9月14日(月)19時〜

                      場所:紙月書房

                      会費:600円(1ドリンク付)

                      テーマ:【月】

                      今年の中秋の名月は27日です。尽きせぬ月の魅力を語り合いましょう。


                      参加するには、事前に申し込みが必要です。

                      申し込み先↓

                      185yamagata@gmail.com まで。

                      お待ちしています。





                       


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                      • 一箱古本市@山形(2012.9.9)募集要項
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