185忘年会!

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    新年あけましておめでとうございます。

    ご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。
    そして、去年の忘年会の報告です(笑)

    開催日は2013年12月28日、会場は山形市小姓町の「沙羅」。
    雰囲気も料理も最高でした!





    「2013年のベスト本」ということで、各人に紹介してもらった本は以下の通り。

    ・ことさん 『嵐が丘』 エミリ・ブロンテ


    ・ともさん 『妄想工作』 乙幡啓子 廣済堂出版
    『怪談を書く怪談』 加門七海 メディアファクトリー



    ・笠原さん 『UFOがくれた夏』 川口雅幸 アルファポリス 


    ・あんさん 『民話の国、雪の村』 主婦と生活社

    ・やざわさん 『犬の伊勢参り』 仁科邦男 平凡社新書
    『宇宙船とカヌー』 ケネス・ブラウアー ヤマケイ文庫



    ・五十嵐さん 『きのうの神さま』 西川美和 ポプラ社


    ・佐藤さん 『桜井章一の本(タイトル失念)』

    ・亡羊堂さん 『やりがいのある仕事という幻想』 森博嗣 朝日新書


    ・渡辺さん 『旅猫リポート』 有川浩 文藝春秋

    ・嵐田さん 『沈むフランシス』 松家仁之 新潮社



    恒例、本のプレゼント交換も行われましたよ。





    今年も一箱古本市@山形をよろしくお願いいたします。






     

    12/15「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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      12月の読書会のお知らせです。

      今回のテーマは

      プレゼント

      です。



      日時:12月15日(日)14:00〜16:30

      場所:・モクカフェ(各自お好きなドリンクやスイーツを注文してください。 )

      参加費:お店に各自お支払ください。



      ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

      申し込み先↓
      185yamagata@gmail.com まで。

      お待ちしています。




       


      10/28 「185(ひとはこ)読書会」レポート

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        185読書会レポート

        2013年10月28日(日)19時〜

        於:紙月書房

        テーマ:詩・歌

        参加者:あんさん、伊藤啓子さん、笠原さん、愚者の楽園さん、ことさん、青翰堂分店さん、たまやさん、亡羊堂さん、嵐田

         

         久しぶりの紙月書房さんでの185読書会は、詩がテーマ。詩人の伊藤啓子さんにもご参加いただき、それぞれの詩歌への思いを披露していただきました。

         

         一番目は怪談好きの認知度がどんどん高まりつつある笠原さん。このテーマでもやはり怪談ネタで持ってきました。『怪談短歌入門』東直子・佐藤弓生・石川美南/メディアファクトリー。そもそも怪談とは詩である、という怪談作家山田野理夫の言葉を引用しながら短歌をいくつか紹介してくださいました。その中のひとつ、【悪夢から 目覚めてみれば ねんねんころり 頭がころり】。一同に思わず笑いがもれたのは、最後の【頭がころり】にグラリときたからでしょうか。短い文字数の中でいかに読み手を怖がらせるか、最後の一文に怖い言葉を持ってくるなどの工夫が面白いという笠原さん。それをテラーポイントというのだとか。怪談のテクニックや文章の洗練度にも注目です。


         


         二番目は伊藤啓子さん。最初にご自身の詩作のテキストとしてためになるという『女たちの名詩集1・2』新川和江編/思潮社を紹介。次に『時の雨』/高橋順子/青土社。車谷長吉とお互い50代で結婚した著者が、結婚後2年ほどして夫の強迫神経症の発症という事態に直面して綴った詩集で、狂気に傾いていく夫に寄り添う妻の姿が描かれています。そして最後、とてもインパクトの強い一冊『くだもののにおいのする日』松井啓子/駒込書房を紹介。作者は『現代詩手帖』に投稿して多くのファンがいましたが、今は行方がわからないそうです。その詩は日常の蝶つがいを外したような、頭のネジが外れたようなぞっとする怖さを持っています。「詩って怖いものじゃん」と伊藤さん。ここでしばし詩とその周辺についての話題で盛り上がりました。





         三番目の青翰堂分店さんは横尾忠則のサイン入り『えほん・どうぶつ図鑑』絵横尾忠則 絵・穂村弘 文/芸術新聞社を紹介。横尾忠則の絵に一篇の詩を穂村弘が寄せている詩画集。故郷を離れて動物園で暮らす動物たちと都市生活者を重ねた詩に、ヨコオワールドな絵がついて幻想の世界へ。動物を切り抜く仕掛けもついた遊び心満載の一冊です。もう一冊は刺繍の詩集、『遠い時間』森麗子/木耳社。糸のマチエールが詩情を誘うというとおり、風景や動植物の刺繍の優美さ、可憐さに引き込まれてしまいました。 

         



         四番目はたまやさん。一冊目は『田辺聖子の人生あまから川柳』田辺聖子/集英社新書。読んでふふっと笑える力の抜けた一冊。ひら仮名ひとつで川柳の意味が違ってくるのは詩の醍醐味かもしれません。二冊目は『わたしはわたし。そのままを受けとめてくれるか、さもなければ放っといて。』アルファポリス編集部。可愛らしい子供の写真と言葉がセットになっている写真集。魅力的な画を見ているように楽しいというたまやさん。キャサリン・ヘップバーンの【生きているだけで楽しいってことを私は忘れたことがないの】という言葉は、ヘップバーンが娘時代を戦争で過ごした体験があるからかと思えばズシリと心に刺さります。

         



         五番目は初参加、愚者の楽園さん『念力家族』笹公人/宝珍をご紹介。抒情とユーモアが混じり合う作者の処女作品集。タイトルになっている作品以外にも「生徒会長レイコ」「魔除け少女」など、楽しい作品が一杯です。もう一冊は『現代詩文庫 茨木のり子詩集』/思潮社をご紹介。中でも【わたしが一番きれいだったとき】という詩をくじけそうな時に何度も読み直すという愚者の楽園さん。茨木のり子は鶴岡にお墓があり、山形とゆかりが深いのだというお話を伊藤さんにいただきました。



         六番目は亡羊堂さん。前日に秋田の一箱古本市で出店してきた亡羊堂さん。そのレポートも交えつつご紹介いただいたのが『求愛瞳孔反射』穂村弘/河出文庫。短歌で有名で、その一風変わった日常生活や人間関係を描いたエッセイでも人気を博している著者ですが、これは失恋したときに書いたという詩集。作者の生態を知っていればなお楽しい、今風の詩がとてもよかったということです。

         



         次のあんさんおすすめは今注目の漫画家市川春子の『虫と歌』/講談社。五つの短編が収められていて、どれも静けさをたたえた作品集。ひとコマひとコマに空間美を感じる、空気感と余韻を楽しむ漫画だとあんさん。不思議な宇宙観、生命観の描き方が独特です。漫画が出たところで、話題はしばし好きな少女漫画のことに。





         次は幹事嵐田。今回のテーマを決めたのは、上田敏によるヴェルレーヌの訳詩『落ち葉』【秋の日の ヴィオロンの ためいきの・・・】を思い出したのがきっかけだったと前ふりしつつ、『ランボー詩集』堀口大學 訳/白凰社を紹介。高校の教科書に載っていた永井荷風訳の『そぞろあるき』にいたく共感してランボーのファンになり、原著まで探し求めるミーハーぶりを披露。さらに、ランボーをレオナルド・ディカプリオが演じた『太陽と月に背いて』の映画のパンフレットを広げて、若き日のディカプリオをご覧いただきました。次に、絵本も詩の世界に近いのではと紹介したのが『わたしの庭のバラの花』アーノルド・ローベル 文/アニタ・ローベル 絵/松井るり子 訳/セーラー出版。一輪のバラにどんどんいろんな花や生き物が加わっていく、いわゆる「積み上げ歌」と呼ばれる絵本なのですが、展開やオチの面白さも見所です。さらに、最近読んで感動した『詩のこころを読む』茨木のり子/岩波ジュニア新書を紹介。著者が日本の現代詩を取り上げて、その時代背景や詩人の人生を紹介しつつ、丁寧な解説を施しています。その解説に深い洞察力と、生きとし生けるものへの愛ともいうようなあたたかさを感じました。





         ラストはことさん『お茶が運ばれてくるまでに』時雨沢恵一/メディアワークス文庫を紹介。かわいいイラストとお話が綴られていて、最初はイラストのかわいらしさに惹かれて買ったものの、お話しと合わせて大好きになった一冊だそうです。時雨沢恵一といえば『キノの旅』が有名ですがその世界観を彷彿とさせるようで、懐かしかったということです。





         以上、秋の夜が更けて冷え込んできた頃、散会となりました。今回は初参加の方も含めて、テーマを飛び出していろいろな話が飛び交い、それぞれに楽しんでいただけたようです。そしてこういうテーマだけに、参加者の方々の言葉の世界との付き合い方も垣間見えたように思います。紙月書房さんのあたたかいお店の雰囲気にリラックスして話ができたでしょうか。

         次回は12月の開催を予定しています。またのご参加、お待ちしています。



        幹事:嵐田

        レポート:嵐田




         

        10/28「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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          10月の読書会のお知らせです。

          今回のテーマは

          歌・詩

          です。

          しっとりと深まる秋を…。




          日時:10月28日(日)19:00〜

          場所:紙月書房

          参加費:600円(1ドリンク付き)

          人数:10名位


          ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

          申し込み先↓
          185yamagata@gmail.com まで。

          お待ちしています。



           


          一箱古本市@山形の秋の巻(2013.10.12)、打ち上げリポート

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            春に続き、打ち上げはイタリアンのイサオティーノで。
            ワインやら、パスタやら、本日の成果やらを取り混ぜて、ワイワイとしゃべり、飲み、食べ、気持ちのよい夕べでした。

             

            うちあげ参加者は、ヤマガタの一箱に初参加のみなさんが5名、スタッフやリピーター出店者さんが6名の総勢11名でした。恒例のお薦め本紹介もしましたよ↓


            1.青翰堂分店
            『十蘭ビブリオマーヌ』久生十蘭/著 河出文庫
            短編アンソロジーで、ルイ・シャルル(アントワネットの息子)といった歴史上の人物や出来事をモチーフとした奇譚が集められています。歴史のこぼれ話のような、またほら話のような不思議な感じです。


            2.カムパネルラ書房
            『写真ノ話』荒木経惟/著 白水社
            アラーキーの「原点」から「今」までの作品に込められた心の流れがわかる本です。
            本命は杉浦日向子さんとの対談ですが・・・。


            3.愚者の楽園
            『反哲学入門』木田元/著 新潮文庫
            哲学の流れを表した名著。入門書としても最適!!


            4.駄々猫舎
            『俺俺』星野智幸/著 新潮文庫
            とても不思議な読後感の一冊です。正直よくわからないけれど、面白い。星野さんの小説は余り好きではなかったのですが、この一冊で開眼しました。
            大江健三郎賞もとってます!


            5.en堂書房(女子ふたりのユニット) 
            『Daddy Long Legs』勝田文/著 集英社
            児童文学の名作を、舞台を日本に移したお話です。原作と一味違った感動が味わえます。


            6.en堂書房(女子ふたりのユニット) 
            『シルクハットぞくは よなかのいちじにやってくる』おくはらゆめ/著 童心社
            題名からして、とっても気になる本。シルクハットぞくって何? いちじにやってきて、何をするの?  「ちょっとだけ、ちょっとだけ」してくれる好意に、ほんわかする絵本です。


            『ルリユールおじさん』いせひでこ/著
            上質な短編映画のような絵本。自分だけの一冊の本が欲しくなります。製本の方法も描かれていて、おすすめです。


            7.うたたね書房リターンズ
            『100分de名著/プラトン「饗宴」』NHK出版
            すっかり縁遠くなってしまった哲学の古典ですが、やっぱり気になる、という時にうってつけの番組です。根本的な問いを忘れてしまったあなたにも、元気をくれる視点があります。


            8.亡羊堂
            『異性』 角田光代・穂村弘/著 河出書房新社
            恋愛指南書としても読めます。「モテるには?」・・その解をこの本を読んで気づいた!


            9.灯書房
            『おくりびと第二章』白戸ふみか/著 小山薫堂/原作 小学館文庫
            「おくりびと」に続編があったとは・・・。まさかの展開と感動で、ぜひ読んで欲しい一冊です。


            10.ウェイウェイ書房
            『歴史の交差点に立って』孫歌/著 社会評論社
            難しい本ですが、、、おすすめします。


            11.ばったりたおれ屋
            『気仙川』畠山直哉/著 河出書房新社
            陸前高田出身の畠山直哉。震災以前に何気なくとった写真が全く別の意味を持ってしまったのと、不謹慎ながらガレキでも美しいと思ってしまう、独特な写真。


             

            今回は、“ドキュメンタリー映画祭に来たついでの出店”というケースも数名おられて、ドキュやまの浸透ぶりを感じました!
            遠方からのご参加、ありがとうございました。

            また、地元のみなさんの初参加も多く、事務局としては大変うれしかったです。

            来年、また一箱の会場でお会いできますように。



            尚、読書会は引き続き2カ月に1回のペースで開催中。遊びにいらしてくださいね。




             


            8/4 「185(ひとはこ)読書会」レポート

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              8/4 「185(ひとはこ)読書会」レポート


              テーマ:故郷・地元〜夏休み&お盆直前企画として〜


              2013
              84日(日)15時〜 於:市民活動支援センター

              参加者:亡羊堂さん、青翰堂分店さん、井上さん、笠原さん、あんさん、ことさん、たまやさん、黄木さん、嵐田





               
              長梅雨もようやく晴れた午後、185読書会が行われました。今回のテーマはお盆を控えたこの時期にふさわしい「故郷・地元」。回を追うごとに華やかな女子会のような雰囲気になる185読書会。花笠まつり直前のにぎわいを見せる山形の街で繰り広げられたブックトーク、スタートです。





               
              一番目にご紹介いただくのは、二度目の参加となるたまやさん。ご実家の酒田に里帰りすると読むという『百物語』杉浦日向子/新潮社。浮世絵をモチーフにした表紙と年季の入ったハードカバーの装丁が雰囲気にぴったり。漫画で描かれたオチのない不思議な話で、作者の母方の実家である鶴岡の話もおさめられているとか。独特の筆使いと余白に漂う気配を味わいながら、夏の夜に蚊帳の中で読むのがおすすめとのこと。中でも「竹林の再会の話」がお気に入りだそう。この本は知っている人が多く、物語の面白さと魅力のゆえかと納得です。









               二番目の嵐田『星の地図館』林完次・渡部潤一/小学館を紹介。故郷を離れる時に友人がプレゼントしてくれた本です。どこに行っても星空を見ることを忘れないで、というメッセージに励まされた一冊。
               もう一冊は、『長岡藩軍事総督河井継之助』星亮一
              /KKベストセラーズ。戊辰戦争であえなく敗れた越後の長岡藩。戊辰戦争を知ることで今ある東北や山形との相関関係が見えてきて改めて故郷の姿を知った一冊です。酒田出身のたまやさんが興味を示し、庄内藩のルーツも垣間見えるかも、とおすすめしたら「お持ち帰り」となりました。



               





               三番目、村山市出身の井上さんは東根市出身の国分一太郎(
              19111985)『ずうずうぺんぺん』朝日新聞社をご紹介。ことばが口からスースーと出ないで、ズーズーと出るみたいだからこのあたりの方言をズーズー弁と言うのではないかと考えた著者が、その意味や解釈について書いたエッセイ。地元のズーズー弁をよく理解でき、とても楽しく読めたという井上さん。ズーズー弁だけでなく、著者の幼い頃の人々の暮らしぶりや、食文化(ひっぱりうどんのつけ汁についてなど)、風習が生き生きと描かれていて当時の様子がよく見えるとのこと。また、素朴で控えめで口数が少ないが深い愛情を持つ著者の母親に、田舎を代表するような姿を見て胸打たれたといいます。








               次の青翰堂分店さんは『その日東京駅五時二十五分発』西川美和
              /新潮社をご紹介。タイトルの“その日”は、1945815日終戦の日。主人公の陸軍特種情報部の少年が故郷の広島へ帰る汽車の中で終戦の風景を見ながら自分の故郷での暮らしや家族を追想する物語。原爆と敗戦の悲劇の中で、主人公の上司の「壊れるときは始まるときだ」という言葉など、生き抜こうとする力強さとしたたかさが描かれているとのこと。青翰堂分店さんにとっても、帰省の旅の途中は田舎を思い起こす時間でもあるといいます。
               あわせて『ここは退屈迎えに来て』山内マリコ
              /幻冬舎もご紹介いただきました。








               


               五番目は初参加の黄木さん。一冊目は『訪問者』萩尾望都
              /小学館を。「僕の家族はうまくいっている」と思っていた少年オスカーは、父親が起こした事件により、父親と二人で家を、故郷を離れ、その日暮らしの逃避行を続ける。失った平和な「家族」、もう戻れない「故郷」。そうなった事件を起こした父の真実とは。そしてオスカーが父に求めた本当の願いとは・・・。著者の代表作『トーマの心臓』の登場人物オスカーの過去を描いた本作。ただただ美しく輝く「故郷」での思い出に、次第に追い詰められていく二人の心理描写が胸を打ちます。

               
              二冊目は絵本、『こんとあき』林明子/福音館書店。ぬいぐるみのこんは、あきちゃんが赤ちゃんのころからいつもいっしょ。ある日遊んでいると、こんの腕がほつれてしまいました。あきちゃんのおばあちゃんに治してもらおうと、ふたりは初めての旅に出ます。子どもの頃ひとりで祖父母の家に行った、ちょっとした冒険のような旅の時間や、大人も乗りものもすべてが大きく感じたあの頃の感覚を思い出します。

               
              三冊目は山形出身の荒井良二の絵本『あさになったので まどをあけますよ』偕成社。世界各地で、毎日それぞれの朝を迎えているわたしたち。窓を開けて、変わらぬ朝の風景を眺め、住んでいる「ここ」を愛しく思います。そして、「きみのまちは はれているかな?」と思いを馳せる。当たり前の風景がきょうもあることの大切さをしみじみと感じ、あの人も良い朝を迎えていますように、という祈りのような気持ちになります。この絵本の表紙に描かれた日日草について嵐田がコメント。毎日元気に咲く花にも作者の思いがこもっているのだと感じました。









               六番目の笠原さん『故郷』魯迅(岩波文庫『阿
              Q正伝・狂人日記』収録)をご紹介。中学の教科書に載っていたと、改めて読んでみたら当時はわからなかったおもしろさがあったといいます。記憶の中の美しい幻想的な光景と、現実の変わり果てた故郷の人々の様子の対比がリアルに描かれていると、一部を朗読してくださいました。









               次はあんさん。児童文学が好きだという彼女は『浜田廣介童話集』をご紹介。地元の童話作家の存在を高畠高校在学中に初めて知ったという。物悲しいけどどこかきれいな話が多く、日本のアンデルセンと呼ばれる浜田廣介。改めて読み返すきっかけになりそう。作者の出身地高畠町も、昔ながらの田園風景が広がる素敵なところだそうです。
               もう一冊は
              8つの物語』フィリパ・ピアス/あすなろ書房をご紹介。ピアスの他の作品『トムは真夜中の庭で』などと合わせてお話しいただきました。



               





               次のことさんおすすめは『ポプラの秋』湯本香樹実
              /新潮文庫7歳のころ住んでいたポプラ荘のおばあさんが亡くなり、そのお葬式のため「私」はポプラ荘に向かいます。そこで「私」は、18年前にはわからなかった母の想いや父のことなどを知ることに。おばあさんとの約束が「私」と家族をつなぐ心があたたまる物語。湯本香樹実はおじいさんやおばあさんが出てくる話が多いと話題に。時間の流れや歴史を物語るお年寄りの姿もまた一種の「ふるさと」なのかもしれません。
               もう一冊は小学校の頃教科書で読んだという『夏の葬列』山川方夫をご紹介いただきました。








               ラストは
              185の常連、亡羊堂さん『誰か故郷を想はざる』寺山修司/角川文庫とど真ん中の選書。それもそのはず、すぐにどこが故郷かわかる作家ということで寺山修司を選んだそう。青森から上京した寺山の生い立ちや当時の世相が興味深く読めるといいます。故郷を言いかえるならば「土地と人と、そして母」になるのでは、そしてその対極が東京だという亡羊堂さん。寺山の時代から時を経た今も地方人、とりわけ東北人にとって東京は特別なものなのでしょうか。









               以上、参加者それぞれの「故郷」は時の流れと場所の変化を感じさせるものが多かったように思います。変わっていくのは故郷なのか、自分自身なのか。しばらくしたらまたやってみたいテーマです。
               ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。





              幹事:青翰堂分店さん

              レポート:嵐田





              8/4「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

              0

                8月の読書会のお知らせです。



                今回のテーマは

                故郷・地元 〜夏休み&お盆直前企画として〜

                です。



                日時:8月4日(日)15:00〜17:00

                場所:市民活動支援センター 会議室A (霞城セントラル23F)

                会費:300円(茶菓代として)

                人数:10名位

                ※読書会終了後に、有志で居酒屋で納涼会をします。当日都合がよい方はぜひどうぞ。店は未定。時間も流れ解散形式で。



                ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

                申し込み先↓
                185yamagata@gmail.com まで。

                お待ちしています。







                6/16 「185(ひとはこ)読書会」レポート

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                  6月半ばも過ぎているのに見事に晴れた空の下、開催された185(ヒトハコ)読書会。

                  梅雨入りしませんね、でも昨日は雨降ってよかったですね、などと言い合いながら、今回のテーマ【晴耕雨読 〜雨の日に読みたい本〜】を紹介しました。



                  日時:6月16日(日)14:00〜16:30

                  場所:市民活動支援センター ミーティングルーム(霞城セントラル22F)

                  会費:300円(茶菓代として)





                  1.敷石屋さん

                  『重き流れの中に』 椎名麟三/著、新潮文庫

                   雨の日でないとなかなか読まない本を紹介。「朝、僕は雨でも降っているような音で目が覚めるのだ。雨はたしかに大降りなのである。・・・」こんな印象的な書き出しで始まる巻頭作の「深夜の酒宴」は、戦後文学を代表する作家のひとり、椎名麟三さんの処女作です。同じ登場人物で展開する表題作「重き流れの中に」、そして、梅雨の陰気な空を眺めながら物憂げに回想を記録する「深尾正治の手記」の三篇を収める短編集です。中身は重たいです、なのに大笑いするほど面白い。雨の日、梅雨の薄暗い部屋の隅で読むのにぴったりです。



                  『怪物誌(ファンタスティック12)』 荒俣宏/編著、リブロポート

                  カラー図版満載の一冊。いつまでも延々と眺めてしまう荒俣さんの図鑑本です。リブロポートのファンタスティック12というシリーズの12冊目で、中学生の頃図書館にカバーが飾られていた人気本でした。なかなか借りることが出来ず、やっと借りることができて読んでみたら、複数の書籍から数多くのカラー図版を引用した網羅感に魅了され、自分用に欲しくなり、お小遣いをはたいて購入しました。ちょこちょこ書き添えられた図版へのコメントもいい感じに脱力していて、隅から隅まで何度読んでもまったく飽きがきません。今回、紹介するにはとamazonで確認したら、やはり絶版になっていました(リブロポート自体がもう存在していない)。しかもマーケットプレイスでは元の10倍近い古書価格がついていてびっくり。







                  2.たまやさん

                  『オレの宇宙はまだまだ遠い』 益田ミリ/著、講談社

                   益田ミリさん作の、30代男性を主人公とした日常4コママンガです。書店に勤める土田さんは、影が薄く、親は山形、淡々と日常を過ごし、こんな本があったなあと折々の出来事に絡めて思い出し、日々を本と一緒に味わって暮らしています。雨の日はじっとり空気が重くなります、今日は疲れたし雨も降ってるし本でも読もうかな、なんて時におすすめの、読みやすい一冊です。

                   全然派手ではない土田さんの日常、コンビニ飯など共感できる話が多く、その姿を眺めるとほっとします。続きが楽しみです。



                   本が提示されてすぐ「表紙の男のひと(土田さん)が笠原さんと似ている!」との発言が出て、そのまま話が大盛り上がり。裏表紙にある後姿も似ています。本を開いてすぐのページにある店内の棚配置図やハンディターミナル等の小道具に、のんびり本を読んで楽しむというより、仕事モードになってしまうというコメントも出たり。







                  3.青翰堂分店さん

                  『火山のふもとで』 松家仁之/著、新潮社

                   最近読んで一番面白かったので、持ってきました。晴耕雨読としては、心を落ち着けてじっくり読む、かみしめながら、噛み砕きながら読んだりできるので、雨の日に向いてるかな、と思います。

                   松家仁之さんの五十代半ばでのデビュー作、読売文学賞も受賞されている長編小説です。巨匠とも言える建築家たちのところにやってきた青年建築家が主人公で、建築家たちは夏の間、火山(浅間山)のふもとにある夏の家に移り住み、寝食を共にしながら、国立現代図書館のコンペを取りに行く  ――― そんな日々を描いています。

                   コンペに恋に老いに若さにといろんなモチーフがありますが、私は何と言っても主役は"建築"だと思います。建築のことをとても丁寧に描いていて、建築ってこんなに面白んだ、と思わせられます。青年建築家が、勉強の為に先生が過去に建築した教会を見に行き、扉の大きさを実測する場面など、彼の目を通して描かれる建築の姿を、ゆっくり、ゆっくりと読み進むうちに、頭の中に鮮やかにビジュアル化され、その建物の中にいるかのような気持ちになってきます。

                   建築する人の考え方、図書館をつくること、運営や建物がどうあるべきかについての議論など、深く興味を持ち続けながら読み進めることができます。心の落ち着く雨の日に読みながら、この本に描かれた奥深い建築の数々を頭の中でじっくり形づくってみてください。その場に立っているかのような高い脳内再現度に驚きます。



                   建築の話を興味を持って読み続けられる、というのはすごいですね、とのコメントに、最初はなかなか読み進められずにいて、忙しさに紛れて二回ほど途中で挫折したりもしましたが、慣れてきたらいい感じに読めるようになっていきました、との回答。

                   新潟の安藤忠雄さん設計の図書館についての思い出や、  黒田紀章さんの寒河江市役所庁舎の話も出たり。脱線連想話はたのし。



                  ◇青翰堂分店さんからイベント告知 → 9/8(日)、山形市立図書館(小荷駄町、南部公民館・南部体育館隣)でブックトークを開催します。図書館に来るきっかけになる本について紹介してもらいます。もしご参加戴ける方がいらっしゃれば是非ご参加ください。紹介する本は図書館に蔵書のある本ならどんな本でもOKです。詳細が決定したらまた告知しますが、市報にも掲載予定ですので、確認してみてください。







                  4.嵐田さん

                  『雪沼とその周辺』 堀江敏幸/著、新潮文庫

                   前回の一箱古本市で、本の路地裏さんに熱烈に薦められて購入しました。すてきな表紙の本で、その表紙の雰囲気そのままの、雪沼という名前の町に住むふつうの人々の人生、人間模様を描いた短編集です。生きていれば必ず起こりうる変化や喪失や不幸などが描かれていますが、古く暖かい何か、レコード店に響く真空管のオーディオや、ランプの灯などでふわっと優しく包まれていて、淡々としたノスタルジーを感じます。押しつけがましくなく、長めの文で淀みのない文体も魅力のひとつで、雨にマッチするんじゃないかな、と思いました。

                   昔のボーリングのピンが倒れる音にこだわる老オーナーとか、蚕を飼っていた名残の残る家に住む女性とか、CDにおされながらもレコードの音質を保とうとするCDショップの店員さんとか、新しいものと古いものの混ざり合う場所で古いモノの良さを感じられる描写が数多くあります。

                   中でもいいなと思った箇所は、「レンガを積む」の中のワンシーン、レコード店でのやりとり、普段は演歌しか聴かないトラック運転手のおじさんが、クラシック音楽(フィッシャー・ディースカウの歌うシューベルト)のレコードを聴いた場面の描写は、琴線に響く何かに触れたときの、人の心に寄り添うものに出会った瞬間のはっとする様子は、古本市などで本と出会った瞬間とそれとよく似ているな、と共感しました。

                   また、登場する人物の"篤実さ"にほっとさせられます。(フェイスブックやツィッターにはできない、昔ながらの人と人とのつながり。それもノスタルジックなのか…?)







                  5.渡辺さん

                  『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ/著、岩波書店

                   ドキドキする冒険ものは、嵐になりそうなドシャぶりの雨の日に読みたい本。この物語は、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」の原作本で、小学生のころに欲しいとねだって買ってもらった本です。今回取り出して少しだけ読み返してみたら、面白かった、あれから20年経ったけれど、それでも面白かったです。この物語は、映画を見てから原作を読んでも、逆に原作を読んでから映画を見ても楽しめる作品だと思います。

                   子供の本としては珍しい布張りの本であったり、主人公の済む現実の世界と、主人公が読む本の中の世界で文字の色が変えてあったりと、本そのものの作りも凝っています。余談ですが、ドラマ・ビブリア古書堂の事件手帖のエンディング曲は、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」のテーマソングのカバー曲でした。

                   ネバー・エンディング・ストーリーは一世を風靡しましたが、同じくエンデの「モモ」も当時流行りました。最近は、新人教育に「モモ」が使われているという話を聞きましたが、時間泥棒の話でどういう教育ができるのか、興味があります。



                  『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン/著、角川文庫

                   しとしとと雨の降る夜には、じっくり腰をすえて推理小説を読みたい。この本は、海外に住んでいる時、友達が送ってくれた小説です。活字に飢えていたこともあり、上・中・下巻を一日で一気に読みました。その後映画化されると知り、映画も見に行きました、どんなふうになるのかと興味があって(この小説の映画版はアレー?という感想を持ちました)。

                   話が進展するにつれ、内容やトリックの意味が細かく複雑、かつ難解になっていきますが、収拾がおもしろいです。入り組みすぎて、完全に理解した、というわけではありませんが。

                   自分が昔パリを歩いて旅をしたことがあり、ルーブル美術館などもなじみ深く感じました。エッフェル塔から凱旋門まで歩く、そしてそこからノートルダム寺院まで歩くなど、もう、何十キロ歩いたかというぐらい歩いたので、パリを舞台として展開する物語を、ここも歩いたそこも歩いたと立体的に記憶を重ねながら読みました。パリを訪れたことのある人は、より楽しめる小説です。



                   キリスト教的な知識はなくても読めますか、と質問に、キリスト教知識も頭に入れつつ読めるので大丈夫、深いところまでは理解できていないけれど、ぽやーんとわかるようになります、との回答が。







                  6.あんさん

                  『クリストファーの魔法の旅』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/著、佐竹美保/イラスト

                   雨の日には腰を落ち着けて長編ファンタジーをゆっくり読みたい、そんな時におすすめの一冊です。この物語は、日本では「ハウルの動く城」の原作者として有名なダイアナ・ウィン・ジョーンズの、魔法シリーズの中の一作で、ざくざく読める魔法ファンタジーです。

                   夢と魔法があふれていて、話の流れの作り方が上手で、盛り上がるところは本当に盛り上がって、終わる時はスパッと終わる。どんどん読めちゃう感じだし、読んでいて気持ちがいい。描写と語り口も大好き。外国文学だと感じる文体や、佐竹さんのかわいい挿し絵もたくさん入っていて、それも楽しい。

                   ハリー・ポッターもいいけど、やっぱりこの著者の物語がいいかな、と思います。ダイアナは一昨年に亡くなられましたが、どんどん新装版や翻訳本も出てきているので、機会があれば是非読んでみてください。



                  ◇あんさんからイベント告知 → 東北芸術工科大学の文芸学科2期生の展示『ブックフェア』が開催中です。本館エントランスの学生食堂側にて6月28日まで。8:00〜20:00ぐらい。「展示では、ケーキ型のものと、白い棚に注目です♪」探してみよう!







                  ***

                  ここでおやつタイム。
                  きょうの読書会のおやつは、まんまるしふぉんさんのシフォンケーキ。梅ジャム、黒糖&ドライフルーツ、パイン&ココナツ、バニラの4種から、それぞれお好きなモノを。

                  ***





                  7.笠原さん

                  『改訂版・雨月物語 現代語訳付』 上田秋成/著 鵜月洋/訳注、角川ソフィア文庫

                   怪談の古典、「雨月物語」を持ってきました。

                   なぜ「雨月物語」という名前なのかにつき、序文に「雨はれて月おぼろにかすむ晩春の夜、座敷のあかりまどの下で編みつくり、題して『雨月物語』ということにした」との記載があります。書かれたのは江戸時代、中国の古典を原典として、江戸時代より昔、平安末期などを舞台に描かれた怪談集ですが、現代の怪談実話とも似ている話、例えば幽霊が出てきて自分が死んだことを伝えてくれとか、そんな話が多いと感じました。小説として読んでも面白い一冊です。

                   「雨月物語」は数多く出版されていますが、この角川ソフィア文庫版は、原文と現代語訳を併録している点がお薦めです。現代の小説と同じように楽しめます。私は最初に古文の原文を「だいたいこういう話かな」と思いながら読み、読了後、現代語訳で答え合わせをしながら読みました。



                  ◇笠原さんからイベント告知 → 6/24(月)18:30〜  戸田書店・山形店にて、トークイベントを開催します。『被災を描く―フィクションとノンフィクションの立場から』山形出身のルポライター山川徹と山形在住の怪談作家黒木あるじ、震災に直面したふたりの作家か考えたこと、伝えたいこと。入場無料・予約不要です。ぜひお越しください。 







                  8.亡羊堂さん

                  『油地獄』 斎藤緑雨/著、岩波文庫

                   雨がテーマということで、少しひねって、作者の名前に雨が入っている本を持ってきました。これは、花柳小説、芸者さんが出てくる世界を描いた小説です。同級会の集まりに来た芸者さんに一目惚れした主人公が、昔も今も変わらなくて、どうやれば会いに行くかを知ろうとマニュアル本を買いに行ったり、でも店員さんと目があって違う本を買ってきたり、パトロンがいることがわかってせめてもと写真を購入したりしながらも、愛が憎しみに変わり写真を焼き捨てたり…。今も昔も変わらないなあ、と思わせられます。

                   「新しいぞ、明治は。文学がとびっきり元気だった。」というキャッチコピーで出版されている、坪内祐三さんが編集した集筑摩書房の25巻組「明治の文学」で、15番目に登場している斎藤緑雨。今読んでも面白い作家だと思いますので、機会があれば読んでみてはどうでしょうか。



                  『青梅雨』 永井龍男/著、新潮文庫

                   晴耕雨読というとどんな形で読むだろうと考えました。雨が降ったから本を読もうか、晴れたから仕事しようか、というスタイルだと、どうしても細切れになってしまうと思い、時間的に短くなってもよい本ということで短編集を持ってきました。

                   こちらは、タイトルに雨が入っています、題名もシャレで選んでみました。あおつゆ、と読みます。読むために買った本なのでプレミアはついていません(笑)

                   表題作よりも『冬の日』がよかったです。自分の娘が嫁いでいったが、出産してすぐに亡くなり、娘婿と孫を引き取って一緒に暮らし始めるという話です。主人公の女性、登利は四十二歳、娘婿の佐伯は三十歳であるとの記載もあり、どういう関係になっていくかとわかるわけですが、まさに演歌「天城越え」の世界でした。

                   短編の名手と言われた永井龍男の短編の中でも名作といわれるものを集めた短編集、絶版ではないようですが取り寄せになるかと思います。読んでみてください。



                   本がすごく薄い・・・カバーはないのですね・・・元々はパラフィンがついていたかも・・・活字が小さい、ルビもないのですね・・・昔の文学全集には全部フリガナがついていたから子供でも読めたよね・・・新潮は昔どの本も同じ装丁だったよね・・・すると昔はジャケ買いとかなかったですね・・・旧仮名遣いについての説明とか面白い・・・岩波文庫は星の数で値段が三段階に分かれてたんだよね・・・。

                   ・・・そのこけし柄かわいい・・・最近こけしが流行ってるって聞いたんですよ・・・そう、グッズが増えているんです、こけしおりとかこけし郵便とか・・・ナナビーンズの中にこけし博物館があるよね・・・温泉地に必ずこけしがいて、若い人の目にとまってかわいいとかなったんじゃないかな・・・こけしの本とかも人気があるそうですよ・・・最近は若い人が昔からのものに興味を持っているよね・・・古いものも若い人にとっては新鮮なのかも?・・・これまでは若者文化が時代をリードしてきたけど、今はシニアが元気だよね・・・遅咲きの作家さんなんかも増えた気がします・・・今まで前を向いて前へ前へというのが時代の流れだっのたが、今は後ろに後ろ戻っていく、回顧している感じがします・・・でもやっぱり、逆に新しい、という気がします・・・。





                  9.伊藤さん

                  『ブルー』 魚喃キリコ/著、マガジンハウス

                   著者の名前は、なななん・きりこと読みます。雨が降ってても会社に行かなきゃいけない、仕事をしなくちゃいけない、というときがあるじゃないですか。でも、そうじゃなくて、幸せにも今日は何しなくてもいいという時に雨が降ってくると、なんか、女の子に戻りたいな、という気持ちになることがあるんですよ。そんな日に取り出して読みたい本です。

                   たまたま、ブックオフでシンプルな装丁に惹かれて手に取りました。「古い校舎の屋上に登ると、松林の向こうに日本海が見える」という書き出しから始まって、日本海の浜辺に抜ける抜け道の絵を見たときに強いデジャブに襲われたんです。で、ずっと辿っていって、学校の正面玄関が出たら、自分の母校だったんです。魚喃キリコは後輩だったんです。友人に急いで電話したら、知らなかったの、その作品は映画化もされてるよ、と返されました。

                   内容は、女子高の話で、女の子を好きになっちゃう、そんな二人が、卒業までの日々をすごす、ごくごく平凡な物語です。背中に薔薇を背負い、目に星のある絵に見慣れていたので、シンプルな線の絵は新鮮でした。



                  『立原道造詩集 僕はひとりで 夜がひろがる』 立原道造/著、魚喃キリコ/イラスト、パルコ出版

                   魚喃キリコさんの本をもう一冊。彼女は名前が読みにくいので、カタカナの「ナナナンキリコ」という名前で、子供向けの絵本も出してもいる作家さんです。「ガロ」でデビューしていて、作家の中にもコアなファンも多くいるようで、文芸誌によく登場します。また、夭逝の詩人・立原道造をすごく好きで、この本は、立原道造の詩に魚喃さんが挿し絵を描いている、素敵な一冊です。



                   上質な紙、和綴りのような凝った装丁の本。すごい読みたい、でもきっと絶版だ、との意見に、次の時に絶対返してくれるなら貸してあげる、なんてやりとりがあったり。(2010年の出版。まだ新刊で入手できる本のようです)





                  10.ことさん

                  『雨の名前』 高橋順子/著、佐藤秀明/写真、小学館

                   小学校だったか、中学校だったか、高校だったか忘れましがたが、学校にあったなー、と記憶をたぐって持ってきました。手に取って見たくなる、たくさんの雨の名前と高橋さんのエッセイが載った一冊です。日本にはこんなにたくさん雨の名前があるんだなと驚きました。雨にまつわる話がいろいろ載っていて楽しく読めて、雨の日に家の中で読んでいるけど、エッセイを読むことで散歩に出たような気分になれる、と、そんな本です。ただ、雨の名前は使うことがなさそうだな、日常的ではないな、とも思います。



                   この本は読書会で二回目の登場。本当に、手に取って読みたくなる本ですよねと、最近は、夕立とかドシャ降りとかばっかりで、しとしと降る、情景が浮かぶような雨が降らないですね・・・。







                  噂をすれば影、読書会を終了してすぐに山形も梅雨入りしましたね。

                  次の読書会の開催日は決定次第またブログで告知します。




                   


                  6/16 「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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                    6月の読書会のお知らせです。


                    今回のテーマは

                    『晴耕雨読 〜雨の日に読みたい本〜』

                    です。


                    日時:6月16日(日)14:00〜16:30


                    場所:市民活動支援センター ミーティングルーム(霞城セントラル22F)


                    会費:300円(茶菓代として)




                    ※参加するには、事前に申し込みが必要です。


                    申し込み先↓
                    185yamagata@gmail.com まで。


                    一箱古本市@山形(2013.5.5)、無事に終わりました

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                      一箱古本市@山形(2013.5.5)は、無事に終わりました。

                      晴天にめぐまれた一日。

                      お疲れさまでした!の乾杯は高畠ワイナリーの『嘉』で。

                      イサオティーノのおいしいイタリアンをいただきながら、ワインがすすみます。

                      そして、打ち上げ参加者による恒例の本紹介もありました↓





                      1.青翰堂分店

                      『おかしなジパング図版帖−モンタヌスが描いた驚異の王国』
                      宮田珠己/著 パイインターナショナル

                      マルコ・ポーロ時代の日本を描いた絵を紹介した本です。行ったこともない国の風景を描くということは、今じゃもうありえませんが、これはそうして描かれています。






                      2.カムパネルラ書房

                      『妖精と妖怪のあいだ 平林たい子伝』
                      群ようこ/著 文春文庫

                      見た目“きもったまかあちゃん”でも中身は、豪快で少し乙女。戦争中でも我が道を行く力強さに元気をもらいました。すごすぎる生命力!!でも、友達にはしたくないかも・・・。






                      3.ツワブキ座

                      『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』
                      穂村弘/著 小学館

                      何が起こっているのかまったく分からない。・・・でも、圧倒的に魅了されちゃう穂村弘の短歌集です。かわいいおっさんほむほむが、ちょっと電波な女の子になりきって詠み上げる短歌の数々、こわいけれど、やさしくかなしい世界があります。






                      4.亡羊堂

                      『1984年』
                      ジョージ・オーウェル/著 ハヤカワ文庫

                      村上春樹人気であるが『1Q84』でなく、あえて『1984年』を紹介。当時はソ連を想定していたようだが、今読むと某国を彷彿とさせます。ついでにアントニイ・バージェスの『1985年』もあることのみを紹介。






                      5.185井上

                      『時計じかけのオレンジ』
                      アントニイ・バージェス/著 ハヤカワepi文庫

                      (『ビブリア〜』に乗ったわけではないが)書店で購入し、意外に面白く読めた一冊。最終章は私はアリで、夫はナシ(納得できないと憤慨)。訳も相当頑張っている・・・!






                      6.ばったりたおれ屋

                      『柳原良平の装丁』DANぼ

                      今日やった企画の元ネタ。






                      7.敷石屋

                      『狐になった奥様』
                      ガーネット/著 岩波文庫

                      仲良し夫婦を見舞った突然の悲劇、なんの前ぶれもなく奥様が一匹の雌狐になってしまう、その時夫はどうするか・・・!!その事態に心を痛めつつ、熱心に妻を愛しつづける夫のその姿は、物語としてもすごいだけでなく、ひとつひとつの行いに驚きながら一喜一憂して自分自身を振り返ります。古典の底力をぜひ!






                      8.イサオティーノ・イサオさん

                      『乾いて候』
                      小池一夫/作、小島剛夕/画 小池書院

                      とにかく色っぽい!









                      参加者のみなさま、出店者のみなさま、ありがとうございました。

                      また次回お会いしましょう。







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