2/23「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:冬

0
    185読書会レポート



    2014年2月23日(日)10:30〜

    於:山形まなび館

    テーマ:冬



    参加者:ことさん、亡羊堂さん、青翰堂分店さん、ツワブキ座さん、嵐田さん、小林さん、あんさん、井上さん、笠原さん



    ヒトハコ読書会はじまって以来の午前の会。きらきらした冬の日差しがのぞく日曜日の朝、さわやか空気の中で読書会、スタートです。





    1.ことさん

    『セント・メリーのリボン』 稲見一良著/新潮社


     犬好きにはたまらない一冊です。猟犬探しの仕事をしている主人公と猟犬ジョーの話。ハードボイルドな主人公の猟犬と暮らす日々が描かれています。

    “猟”というと冬のイメージがあります。物語の端々から見える冬の描写が、猟犬のかっこよさを引き立てている気がします。馴染みがない猟の仕方や猟犬との暮らしも読んでいるとわかるようになります。

    1993年に発行された著者のデビュー作です。犬好きの父から薦められました。







    2.亡羊堂さん

    『瞽女物語』 斎藤真一著講談社文庫


     斎藤真一の描いた、雪原を行く瞽女(ごぜ)の列の絵が強く印象に残っていて、この本を紹介しようと思いました。

    斎藤真一の絵は、天童にある出羽桜美術館で見る事ができます。出羽桜美術館では李朝の焼き物も見ごたえがありお薦めです(出羽桜美術館の李朝陶器が掲載された「銀花」も持参いただきました)。





    『冬の夜ひとり旅人が』 イタロ・カルヴィーノ著ちくま文庫

     古書価のつくイタリア人作家の作品です。持ってはいても、読んでいなかったので、この機会に読んでみました。

    本をめぐる小説なのですが、どんな話と聞かれても、説明するのが難しい内容です。いろんな話が、途切れ途切れになっていて、本に対する皮肉っぽい話のようにも感じました。







    3.青翰堂分店さん

    『雪の練習生』 多和田葉子著新潮文庫


    カバーのクマに惹かれて買った本。白い息を吐きながら、スープを食べている後姿があまりに人間クサく、気になってしまいました。

    あるホッキョクグマの三代にわたる物語です。この小説の世界では、クマと人間が社会の中で同居しており、クマは動物園やサーカス等で勤務しています。労働条件の改善を目指してストを起こしたり、自分の生きた日々を振り返って自伝を執筆したりもするのです。

    この本の魅力は比喩の素晴らしさにあります。ちょっと理屈っぽい硬質感ただよう口調は作者がドイツ在住の作家だからかもしれません。寒さや冬について、心惹かれる表現が沢山ありました。じっくり落ち着ける冬、言葉を楽しむ読書におすすめです。







    4.ツワブキ座さん

    『羆嵐』 吉村昭著新潮社


    羆(ひぐま)vs村民。前半「クマこえぇぇぇ〜」→中盤「マタギすげえぇぇぇ!」→終盤「(・・・白・・・まっしろ・・・)」という心境の変化がすごくある読書でした。

    村が襲われ、リアルなヒグマの怖さを感じる前半。途中で伝説のマタギが登場し、クマを倒します。その後に続く“ふわけ”のシーンは、なんだか神話を読んでいるような気がしました。最後はまっしろな気持で本をとじました。大正時代に北海道で本当に起きた話です。

    こわすぎるヒグマのビジュアルが、表紙・裏表紙・見返しと、これでもかと繰りかえされるところもすごい!(装幀は辰巳四郎)。ちなみにタイトルは「クマを殺すと嵐がおきる」という言い伝えからとられているようです。





    ツワブキ座さんは遊佐町で読書会mojibaccaを主催されています。mojibaccaの今月の読書会テーマも“冬”だったとの事!そちらでは今回紹介していただいた『羆嵐』の他に、『八甲田山死の彷徨』、『原発ホワイトアウト』、『34丁目の奇跡』がお薦めされたそうです。いつか、なんらかの形で交流してみたいなぁと思いました。







    5.嵐田さん

    『ふゆのようせい ジャック・フロスト』 カズノ・コハラ作石津ちひろ訳光村教育図書


    イギリス在住日本作家による、青と白の清冽な版画で表現した絵本。冬になると必ず読み聞かせに使う一冊です。

    主人公はコリンちゃんと冬の妖精ジャック・フロストが、ある約束をして一緒に遊びます。

    陽気なジャック・フロストが魅力。去ってゆく、劇的なラストシーンも、カラっとしていてよいのです。

    他の参加者さんからの情報では、ジャック・フロストは、他の物語にも登場するような有名なイギリスの妖精だそう。サンタクロースに命ぜられて、ウサギと一緒に旅に出されると言ったお話もあるようです。



    嵐田さんは「冬や雪に神秘的なものを感じる」という事で、以下の本もご紹介いただきました。

    『雪のひとひら』 ポール・ギャリコ著/矢川澄子訳/新潮文庫(矢川澄子の解説がおもしろい)、『ムーミン谷の冬』 トーベ・ヤンソン著/山室静訳/講談社文庫(かわいいだけじゃない)、『白のなぞなぞ』 柴田武・谷川俊太郎・矢川澄子編/大修館書店(世界のなぞなぞを集めた本)。







    6.小林さん

    初参加の小林さんは、今回聞くだけのご参加。

    以前、絵本の読み聞かせに関連するお仕事もされていたそうです。最近は小説をよく読み、浅田次郎が好きとの事。『羆嵐』も既に読まれたとか。ヒグマのコワさで再度『羆嵐』の話がちょっと盛り上がりました。





    7.あんさん

    『アンダーザローズ 1 冬の物語』 船戸明里著幻冬舎

    19世紀イギリス貴族の世界を描いたマンガです。

    母の死をつきとめるために、自分より身分の低いロウランド家に引き取られた主人公ライナス。ロウランド家をひっかきまわすライナス君が魅力的です。たった11才なのに、悲壮感と切迫感がすさまじいのです。

    シリアスなドラマで、なぜ主人公がこんなにひねくれているのかが説明されないまま、シビアな展開がぐるぐる起こります。黒が多い画面も印象的。現在7巻まで出ていますが、まだ完結していません。







    8.井上さん

    『邂逅の森』 熊谷達也著文春文庫


    大正〜昭和にかけてのマタギの物語。地主の娘に手を出した事で土地を追われ、炭鉱で働いていた主人公のマタギの青年富治。炭鉱の閉鎖を受けて、再びマタギになり、物語が進んでいきます。秋田、月山、肘折が舞台になっているところも興味深いです。

    ツワブキ座さんが話したような“狩りの最後は神話的な様相を帯びる”という感覚は、この物語にも共通しています。旅マタギの世界や、マタギ同志のなわばり争い等、自分ができない体験を読む楽しみを味わえます。

    一番よかったのは、主人公の妻イクの存在。なかばやっかいばらいのように、主人公のつれあいにされた元娼婦なのですが、次第に変わってゆく様がよかったです。いさぎよくて、いい女なんです!





    『かさじぞう(こどものとも傑作集)』 瀬田貞二再話赤羽末吉画福音館書店 

    20代の頃は関心がなかったのですが、30代になって赤羽末吉の絵が好きになりました。『かさじぞう』では、扇型の画面構成や色合いがよいです。特に、水彩のにじんだ感じが雪をあたたかく表現していて心惹かれます。

    『かさじぞう』のお話の展開は、いろんなパターンがあるようです。お地蔵さんに足があるパターンや、おじいさんがお地蔵さんにかけるのが笠だったり、手ぬぐいだったり、蓑だったり。あとぞうりをあげたパターンもあるようです。みんなに親しまれているお話だからでしょう。







    9.笠原さん

    『雪男は向こうからやって来た』 角幡唯介著集英社


    ヒマラヤへ雪男を捜索しに行った様子を伝えるノンフィクションです。

    捜索のエピソードと同量位、雪男に惹かれる男たちの横顔が描写されています。何度も捜索に出かける人が多く、これが最後と言いながらまた出かけてゆく様が数多く描かれています。中には、6度も行って6回目に雪崩にあって亡くなった鈴木紀夫さん(ルバング島での小野田さん発見者)の話もあります。なぜ、そんなに雪男に惹かれるのかという思いで、読み進めました。

    読んでみて、自分が雪男がすてきだと思ったのは足跡しか残っていないところ。その足跡も雪の上なのでもすぐに消えてしまいます。存在のあやふやさが魅力です。最後には、自分も雪男を探しに行ってみたいと思ってしまいました。





    他に、『八甲田山死の彷徨』も最後は怪談っぽくなっていて、お薦めです。八甲田山を舞台にした怖い話は他にもあり、現代百物語の『新耳袋』で一番怖い話は「八甲田山」だと言われています。



    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    “冬”をテーマとした今回の読書会を振り返ってみると、「クマ・マタギ・猟」といったハードさのあふれる本が多かったのが興味深かったです。厳しい自然をより身近に感じる季節だからでしょうか。また一方で、「神話的・神秘的」という表現も多く聞かれ、冬の持つ魅力の複雑さを感じる事ができました。



    次回の読書会は4月6日です。 年度はじまりの月にふさわしく、テーマは“新世界”。テーマを聞くだけでちょっとワクワクしてきます。ご参加をお待ちしています。










    4/6「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

    0

      4月の読書会のお知らせです。
       
      今回のテーマは
      新世界
      です。
       

      日時:4月6日(日)14:00〜16:00
      場所:山形市民活動支援センター ミーティングルーム (霞城セントラル22階)
      会費:200円(茶菓代)



      ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

      申し込み先↓
      185yamagata@gmail.com まで。

      お待ちしています。




       


      2/23「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

      0

        2月の読書会のお知らせです。
         

        今回のテーマは

        です。
         

        日時:2月23日(日)10:30〜12:30

        場所:山形まなび館


        ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

        申し込み先↓
        185yamagata@gmail.com まで。

        お待ちしています。


        12/25「185(ひとはこ)読書会」レポート/テーマ:プレゼント

        0
          185読書会レポート

          2013年12月15日(日)14:00〜

          於:MOKU CAFÉ

          テーマ:プレゼント

          参加者:伊藤啓子さん、ともさん、あんさん、亡羊堂さん、愚者の楽園さん、青翰堂分店さん、嵐田さん、井上さん


          あたたかいカフェ。窓には降りしきる雪。天候が心配されましたが、みなさん無事に集合し読書会がはじまりました。



          1、 伊藤啓子さん
          山形出身の書き手の本が紹介されました。
          『風の詩音』伊達風人著/思潮社
           著者は1977年生まれ、山形市出身。2011年、自宅アパートに帰宅途中に路上で突然倒れます。33歳のときに突然亡くなりました。
           父親が遺品のPCを開いたら、そこにはたくさんの詩がありました。彼はネット上では有名な詩人であり、死後この詩集が出版されました。出版されたときは、すでに作者はいないのでこの詩集はまるで天国からいただいたプレゼントのような気がしました。
          『美人薄命』深水黎一郎著/双葉社
           「これはおもしろいぞオーラ」が漂っていた本。ミステリー&純愛が融合した作品です。今どきの大学生男子と老婆が登場します。老婆・カエさんの秘めた恋のはなしです。楽しみながら、ハラハラしながら読みました。最後の10Pで大どんでん返し!カエさんから大学生への驚きのプレゼントが・・・!
           そして、カエさんの言葉がすべて山形弁です。「んだがした」活字にするとインパクトがあり、そこも見どころです。図書館で借りて読んでください(笑)。



          2、 ともさん
          『ほげちゃん』やぎたみこ作/偕成社
           ほげちゃんは、ゆうちゃんへ贈られてきたプレゼント。ぬいぐるみです。くま?かば?一見したところ何のどうぶつか分からないあやしい外見のほげちゃんですが、ゆうちゃんは大のお気に入り。家族にもだんだん馴染んできます。そんなある日、家族みんなが出掛けたときに、ほげちゃんの日頃の怒りが大ばくはつ!誰もいなくなった家で大あばれ!!見ものです。
          『つるばら村の三日月屋さん』茂市久美子著/講談社
           つるばら村で宅配のパンやさんをはじめた、くるみさんのお話です。くるみさんはようやく駅近くで独立したパンやさんを開きました。三日月屋というそのパンやさんへは、つるばら村のいろんなどうぶつたちがお客さんとしてやって来ます。「つるばら村シリーズ」のなかの1冊ですが、この本にはクリスマスのお話があります。



          3、 あんさん
          『月光ゲーム』有栖川有栖著/東京創元社
           外に出られない冬はゆっくり本格ミステリーで謎解きはいかがでしょう?時間を忘れてしまいます。本書は謎解きに特化したミステリーで有名な作者のデビュー作です。ミステリーへの入り口としていいのではないかと思います。
          (作品・シリーズが多数ある作者ですが、あんさんの火村先生のイメージは高校の校長先生だったそう。みなさんはいかがでしたか?)
          『飛ぶ教室』ケストナー著/光文社
           自分が好きな作品でもあり、クリスマスを舞台にした話なので紹介します。クリスマスプレゼントにもぴったりな世界的名著です。翻訳は5・6冊出ていますが、この訳(丘沢静也訳)がいちばん好きです。原文の持つスピード感がにごらないように翻訳したそうで、それぞれのキャラクターも際立っています。子どもから大人まで心を動かされることまちがいなしです。



          4、 亡羊堂さん 
          テーマ直球の2冊が紹介されました。
          『贈り物 クリスマス・ストーリー集1』レイ・ブラッドベリ他著/角川書店
           この中の「三人の賢者の贈り物」(オー・ヘンリー著)はちいさい時に一度は読んでいるのではないでしょうか?クリスマスにプレゼントを贈る習慣は、キリスト生誕のときに三賢者が贈り物をした逸話からはじまる風習のようです。
          『賜物』ナボコフ著/福武書店
          「ロリータ」で有名なナボコフによる本書はプレミア本です。



          5、 愚者の楽園さん
          『サロメ』オスカー・ワイルド著/岩波書店
           ビアズリーの挿画を見るために購入したのが、この作品を読むきっかけでした。もともとサロメは新約聖書に名前も出てこない人物です。サロメはヨハネの首を欲し、盆にのせられたその首に口づけし、あまりの不気味さに殺されることになります。
          『トーマの心臓』萩尾望都著/小学館
           こんなにも読み込める漫画に出会ったのは初めてで、衝撃的でした。
           サロメは愛するひとの命を欲しがり、トーマは愛するひとのために命を捨てます。対照的な2冊を選んでみました。2つの愛の形をそれぞれの才能で味わってみてください。
          (萩尾作品を読んだことのある参加者が多数で、萩尾作品やギムナジウムの話で盛り上がりました。)



          6、 青翰堂分店さん
          『ウは宇宙のウ』萩尾望都著/小学館
           原作はレイ・ブラッドベリの短編です。本書から「びっくり箱」を紹介します。母親が娘を家に閉じ込め、外の世界から遮断して育てています。娘の誕生日プレゼントにからむブラッキーなお話です。
          『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン著/新潮社
           カーソンが甥っ子と一緒に自然の世界を探索し楽しみ、感性を育みました。自然の不思議を敏感に感じる感受性(センス・オブ・ワンダー)を子どもたちへ伝えたい。身近な自然にふれることで、自分のセンス・オブ・ワンダーも取り戻せるのではと思いました。



          7、 井上さん
          『けったいな連れ合い』高橋順子著/PHP
           私は作家の車谷長吉が好きで、よく読みます。その作中に連れ合いである高橋順子さんがしばしば登場します。車谷視点からの二人の様子は知っていた(?)のですが、順子さん側からみたこの夫婦はどんな感じだろうと興味がありました。熟年であまりもの同志の結婚をしたという二人です。
           毎週夫婦二人で句会を催していて、その様子も記載されています。ほのぼのとした雰囲気で、お互いをおおきく受け入れているやりとりから、この二人はお互いがお互いへのプレゼントのような関係なのだなと感じました。



          8、 嵐田さん
          『花ことば』引田茂著/保育社
           5月の一箱古本市で購入した本です。4月23日はサン・ジョルディの日で、スペインでは大切な人に花や本を贈るならわしです。花を贈ることを今のひとはなかなかやらなくなりましたが、花ことばを添えて贈るのはいかがでしょう?花ことばはちょっとロマンチックになれるアイテムです。また、本書を花と一緒にプレゼントしてみるのもいいかなあ。
           花ことばは慣習はなく、誰が何を考えてもいいそうですよ。






          185忘年会!

          0
            新年あけましておめでとうございます。

            ご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。
            そして、去年の忘年会の報告です(笑)

            開催日は2013年12月28日、会場は山形市小姓町の「沙羅」。
            雰囲気も料理も最高でした!





            「2013年のベスト本」ということで、各人に紹介してもらった本は以下の通り。

            ・ことさん 『嵐が丘』 エミリ・ブロンテ


            ・ともさん 『妄想工作』 乙幡啓子 廣済堂出版
            『怪談を書く怪談』 加門七海 メディアファクトリー



            ・笠原さん 『UFOがくれた夏』 川口雅幸 アルファポリス 


            ・あんさん 『民話の国、雪の村』 主婦と生活社

            ・やざわさん 『犬の伊勢参り』 仁科邦男 平凡社新書
            『宇宙船とカヌー』 ケネス・ブラウアー ヤマケイ文庫



            ・五十嵐さん 『きのうの神さま』 西川美和 ポプラ社


            ・佐藤さん 『桜井章一の本(タイトル失念)』

            ・亡羊堂さん 『やりがいのある仕事という幻想』 森博嗣 朝日新書


            ・渡辺さん 『旅猫リポート』 有川浩 文藝春秋

            ・嵐田さん 『沈むフランシス』 松家仁之 新潮社



            恒例、本のプレゼント交換も行われましたよ。





            今年も一箱古本市@山形をよろしくお願いいたします。






             

            12/15「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

            0

              12月の読書会のお知らせです。

              今回のテーマは

              プレゼント

              です。



              日時:12月15日(日)14:00〜16:30

              場所:・モクカフェ(各自お好きなドリンクやスイーツを注文してください。 )

              参加費:お店に各自お支払ください。



              ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

              申し込み先↓
              185yamagata@gmail.com まで。

              お待ちしています。




               


              10/28 「185(ひとはこ)読書会」レポート

              0
                185読書会レポート

                2013年10月28日(日)19時〜

                於:紙月書房

                テーマ:詩・歌

                参加者:あんさん、伊藤啓子さん、笠原さん、愚者の楽園さん、ことさん、青翰堂分店さん、たまやさん、亡羊堂さん、嵐田

                 

                 久しぶりの紙月書房さんでの185読書会は、詩がテーマ。詩人の伊藤啓子さんにもご参加いただき、それぞれの詩歌への思いを披露していただきました。

                 

                 一番目は怪談好きの認知度がどんどん高まりつつある笠原さん。このテーマでもやはり怪談ネタで持ってきました。『怪談短歌入門』東直子・佐藤弓生・石川美南/メディアファクトリー。そもそも怪談とは詩である、という怪談作家山田野理夫の言葉を引用しながら短歌をいくつか紹介してくださいました。その中のひとつ、【悪夢から 目覚めてみれば ねんねんころり 頭がころり】。一同に思わず笑いがもれたのは、最後の【頭がころり】にグラリときたからでしょうか。短い文字数の中でいかに読み手を怖がらせるか、最後の一文に怖い言葉を持ってくるなどの工夫が面白いという笠原さん。それをテラーポイントというのだとか。怪談のテクニックや文章の洗練度にも注目です。


                 


                 二番目は伊藤啓子さん。最初にご自身の詩作のテキストとしてためになるという『女たちの名詩集1・2』新川和江編/思潮社を紹介。次に『時の雨』/高橋順子/青土社。車谷長吉とお互い50代で結婚した著者が、結婚後2年ほどして夫の強迫神経症の発症という事態に直面して綴った詩集で、狂気に傾いていく夫に寄り添う妻の姿が描かれています。そして最後、とてもインパクトの強い一冊『くだもののにおいのする日』松井啓子/駒込書房を紹介。作者は『現代詩手帖』に投稿して多くのファンがいましたが、今は行方がわからないそうです。その詩は日常の蝶つがいを外したような、頭のネジが外れたようなぞっとする怖さを持っています。「詩って怖いものじゃん」と伊藤さん。ここでしばし詩とその周辺についての話題で盛り上がりました。





                 三番目の青翰堂分店さんは横尾忠則のサイン入り『えほん・どうぶつ図鑑』絵横尾忠則 絵・穂村弘 文/芸術新聞社を紹介。横尾忠則の絵に一篇の詩を穂村弘が寄せている詩画集。故郷を離れて動物園で暮らす動物たちと都市生活者を重ねた詩に、ヨコオワールドな絵がついて幻想の世界へ。動物を切り抜く仕掛けもついた遊び心満載の一冊です。もう一冊は刺繍の詩集、『遠い時間』森麗子/木耳社。糸のマチエールが詩情を誘うというとおり、風景や動植物の刺繍の優美さ、可憐さに引き込まれてしまいました。 

                 



                 四番目はたまやさん。一冊目は『田辺聖子の人生あまから川柳』田辺聖子/集英社新書。読んでふふっと笑える力の抜けた一冊。ひら仮名ひとつで川柳の意味が違ってくるのは詩の醍醐味かもしれません。二冊目は『わたしはわたし。そのままを受けとめてくれるか、さもなければ放っといて。』アルファポリス編集部。可愛らしい子供の写真と言葉がセットになっている写真集。魅力的な画を見ているように楽しいというたまやさん。キャサリン・ヘップバーンの【生きているだけで楽しいってことを私は忘れたことがないの】という言葉は、ヘップバーンが娘時代を戦争で過ごした体験があるからかと思えばズシリと心に刺さります。

                 



                 五番目は初参加、愚者の楽園さん『念力家族』笹公人/宝珍をご紹介。抒情とユーモアが混じり合う作者の処女作品集。タイトルになっている作品以外にも「生徒会長レイコ」「魔除け少女」など、楽しい作品が一杯です。もう一冊は『現代詩文庫 茨木のり子詩集』/思潮社をご紹介。中でも【わたしが一番きれいだったとき】という詩をくじけそうな時に何度も読み直すという愚者の楽園さん。茨木のり子は鶴岡にお墓があり、山形とゆかりが深いのだというお話を伊藤さんにいただきました。



                 六番目は亡羊堂さん。前日に秋田の一箱古本市で出店してきた亡羊堂さん。そのレポートも交えつつご紹介いただいたのが『求愛瞳孔反射』穂村弘/河出文庫。短歌で有名で、その一風変わった日常生活や人間関係を描いたエッセイでも人気を博している著者ですが、これは失恋したときに書いたという詩集。作者の生態を知っていればなお楽しい、今風の詩がとてもよかったということです。

                 



                 次のあんさんおすすめは今注目の漫画家市川春子の『虫と歌』/講談社。五つの短編が収められていて、どれも静けさをたたえた作品集。ひとコマひとコマに空間美を感じる、空気感と余韻を楽しむ漫画だとあんさん。不思議な宇宙観、生命観の描き方が独特です。漫画が出たところで、話題はしばし好きな少女漫画のことに。





                 次は幹事嵐田。今回のテーマを決めたのは、上田敏によるヴェルレーヌの訳詩『落ち葉』【秋の日の ヴィオロンの ためいきの・・・】を思い出したのがきっかけだったと前ふりしつつ、『ランボー詩集』堀口大學 訳/白凰社を紹介。高校の教科書に載っていた永井荷風訳の『そぞろあるき』にいたく共感してランボーのファンになり、原著まで探し求めるミーハーぶりを披露。さらに、ランボーをレオナルド・ディカプリオが演じた『太陽と月に背いて』の映画のパンフレットを広げて、若き日のディカプリオをご覧いただきました。次に、絵本も詩の世界に近いのではと紹介したのが『わたしの庭のバラの花』アーノルド・ローベル 文/アニタ・ローベル 絵/松井るり子 訳/セーラー出版。一輪のバラにどんどんいろんな花や生き物が加わっていく、いわゆる「積み上げ歌」と呼ばれる絵本なのですが、展開やオチの面白さも見所です。さらに、最近読んで感動した『詩のこころを読む』茨木のり子/岩波ジュニア新書を紹介。著者が日本の現代詩を取り上げて、その時代背景や詩人の人生を紹介しつつ、丁寧な解説を施しています。その解説に深い洞察力と、生きとし生けるものへの愛ともいうようなあたたかさを感じました。





                 ラストはことさん『お茶が運ばれてくるまでに』時雨沢恵一/メディアワークス文庫を紹介。かわいいイラストとお話が綴られていて、最初はイラストのかわいらしさに惹かれて買ったものの、お話しと合わせて大好きになった一冊だそうです。時雨沢恵一といえば『キノの旅』が有名ですがその世界観を彷彿とさせるようで、懐かしかったということです。





                 以上、秋の夜が更けて冷え込んできた頃、散会となりました。今回は初参加の方も含めて、テーマを飛び出していろいろな話が飛び交い、それぞれに楽しんでいただけたようです。そしてこういうテーマだけに、参加者の方々の言葉の世界との付き合い方も垣間見えたように思います。紙月書房さんのあたたかいお店の雰囲気にリラックスして話ができたでしょうか。

                 次回は12月の開催を予定しています。またのご参加、お待ちしています。



                幹事:嵐田

                レポート:嵐田




                 

                10/28「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

                0

                  10月の読書会のお知らせです。

                  今回のテーマは

                  歌・詩

                  です。

                  しっとりと深まる秋を…。




                  日時:10月28日(日)19:00〜

                  場所:紙月書房

                  参加費:600円(1ドリンク付き)

                  人数:10名位


                  ※参加するには、事前に申し込みが必要です。

                  申し込み先↓
                  185yamagata@gmail.com まで。

                  お待ちしています。



                   


                  一箱古本市@山形の秋の巻(2013.10.12)、打ち上げリポート

                  0

                    春に続き、打ち上げはイタリアンのイサオティーノで。
                    ワインやら、パスタやら、本日の成果やらを取り混ぜて、ワイワイとしゃべり、飲み、食べ、気持ちのよい夕べでした。

                     

                    うちあげ参加者は、ヤマガタの一箱に初参加のみなさんが5名、スタッフやリピーター出店者さんが6名の総勢11名でした。恒例のお薦め本紹介もしましたよ↓


                    1.青翰堂分店
                    『十蘭ビブリオマーヌ』久生十蘭/著 河出文庫
                    短編アンソロジーで、ルイ・シャルル(アントワネットの息子)といった歴史上の人物や出来事をモチーフとした奇譚が集められています。歴史のこぼれ話のような、またほら話のような不思議な感じです。


                    2.カムパネルラ書房
                    『写真ノ話』荒木経惟/著 白水社
                    アラーキーの「原点」から「今」までの作品に込められた心の流れがわかる本です。
                    本命は杉浦日向子さんとの対談ですが・・・。


                    3.愚者の楽園
                    『反哲学入門』木田元/著 新潮文庫
                    哲学の流れを表した名著。入門書としても最適!!


                    4.駄々猫舎
                    『俺俺』星野智幸/著 新潮文庫
                    とても不思議な読後感の一冊です。正直よくわからないけれど、面白い。星野さんの小説は余り好きではなかったのですが、この一冊で開眼しました。
                    大江健三郎賞もとってます!


                    5.en堂書房(女子ふたりのユニット) 
                    『Daddy Long Legs』勝田文/著 集英社
                    児童文学の名作を、舞台を日本に移したお話です。原作と一味違った感動が味わえます。


                    6.en堂書房(女子ふたりのユニット) 
                    『シルクハットぞくは よなかのいちじにやってくる』おくはらゆめ/著 童心社
                    題名からして、とっても気になる本。シルクハットぞくって何? いちじにやってきて、何をするの?  「ちょっとだけ、ちょっとだけ」してくれる好意に、ほんわかする絵本です。


                    『ルリユールおじさん』いせひでこ/著
                    上質な短編映画のような絵本。自分だけの一冊の本が欲しくなります。製本の方法も描かれていて、おすすめです。


                    7.うたたね書房リターンズ
                    『100分de名著/プラトン「饗宴」』NHK出版
                    すっかり縁遠くなってしまった哲学の古典ですが、やっぱり気になる、という時にうってつけの番組です。根本的な問いを忘れてしまったあなたにも、元気をくれる視点があります。


                    8.亡羊堂
                    『異性』 角田光代・穂村弘/著 河出書房新社
                    恋愛指南書としても読めます。「モテるには?」・・その解をこの本を読んで気づいた!


                    9.灯書房
                    『おくりびと第二章』白戸ふみか/著 小山薫堂/原作 小学館文庫
                    「おくりびと」に続編があったとは・・・。まさかの展開と感動で、ぜひ読んで欲しい一冊です。


                    10.ウェイウェイ書房
                    『歴史の交差点に立って』孫歌/著 社会評論社
                    難しい本ですが、、、おすすめします。


                    11.ばったりたおれ屋
                    『気仙川』畠山直哉/著 河出書房新社
                    陸前高田出身の畠山直哉。震災以前に何気なくとった写真が全く別の意味を持ってしまったのと、不謹慎ながらガレキでも美しいと思ってしまう、独特な写真。


                     

                    今回は、“ドキュメンタリー映画祭に来たついでの出店”というケースも数名おられて、ドキュやまの浸透ぶりを感じました!
                    遠方からのご参加、ありがとうございました。

                    また、地元のみなさんの初参加も多く、事務局としては大変うれしかったです。

                    来年、また一箱の会場でお会いできますように。



                    尚、読書会は引き続き2カ月に1回のペースで開催中。遊びにいらしてくださいね。




                     


                    8/4 「185(ひとはこ)読書会」レポート

                    0

                      8/4 「185(ひとはこ)読書会」レポート


                      テーマ:故郷・地元〜夏休み&お盆直前企画として〜


                      2013
                      84日(日)15時〜 於:市民活動支援センター

                      参加者:亡羊堂さん、青翰堂分店さん、井上さん、笠原さん、あんさん、ことさん、たまやさん、黄木さん、嵐田





                       
                      長梅雨もようやく晴れた午後、185読書会が行われました。今回のテーマはお盆を控えたこの時期にふさわしい「故郷・地元」。回を追うごとに華やかな女子会のような雰囲気になる185読書会。花笠まつり直前のにぎわいを見せる山形の街で繰り広げられたブックトーク、スタートです。





                       
                      一番目にご紹介いただくのは、二度目の参加となるたまやさん。ご実家の酒田に里帰りすると読むという『百物語』杉浦日向子/新潮社。浮世絵をモチーフにした表紙と年季の入ったハードカバーの装丁が雰囲気にぴったり。漫画で描かれたオチのない不思議な話で、作者の母方の実家である鶴岡の話もおさめられているとか。独特の筆使いと余白に漂う気配を味わいながら、夏の夜に蚊帳の中で読むのがおすすめとのこと。中でも「竹林の再会の話」がお気に入りだそう。この本は知っている人が多く、物語の面白さと魅力のゆえかと納得です。









                       二番目の嵐田『星の地図館』林完次・渡部潤一/小学館を紹介。故郷を離れる時に友人がプレゼントしてくれた本です。どこに行っても星空を見ることを忘れないで、というメッセージに励まされた一冊。
                       もう一冊は、『長岡藩軍事総督河井継之助』星亮一
                      /KKベストセラーズ。戊辰戦争であえなく敗れた越後の長岡藩。戊辰戦争を知ることで今ある東北や山形との相関関係が見えてきて改めて故郷の姿を知った一冊です。酒田出身のたまやさんが興味を示し、庄内藩のルーツも垣間見えるかも、とおすすめしたら「お持ち帰り」となりました。



                       





                       三番目、村山市出身の井上さんは東根市出身の国分一太郎(
                      19111985)『ずうずうぺんぺん』朝日新聞社をご紹介。ことばが口からスースーと出ないで、ズーズーと出るみたいだからこのあたりの方言をズーズー弁と言うのではないかと考えた著者が、その意味や解釈について書いたエッセイ。地元のズーズー弁をよく理解でき、とても楽しく読めたという井上さん。ズーズー弁だけでなく、著者の幼い頃の人々の暮らしぶりや、食文化(ひっぱりうどんのつけ汁についてなど)、風習が生き生きと描かれていて当時の様子がよく見えるとのこと。また、素朴で控えめで口数が少ないが深い愛情を持つ著者の母親に、田舎を代表するような姿を見て胸打たれたといいます。








                       次の青翰堂分店さんは『その日東京駅五時二十五分発』西川美和
                      /新潮社をご紹介。タイトルの“その日”は、1945815日終戦の日。主人公の陸軍特種情報部の少年が故郷の広島へ帰る汽車の中で終戦の風景を見ながら自分の故郷での暮らしや家族を追想する物語。原爆と敗戦の悲劇の中で、主人公の上司の「壊れるときは始まるときだ」という言葉など、生き抜こうとする力強さとしたたかさが描かれているとのこと。青翰堂分店さんにとっても、帰省の旅の途中は田舎を思い起こす時間でもあるといいます。
                       あわせて『ここは退屈迎えに来て』山内マリコ
                      /幻冬舎もご紹介いただきました。








                       


                       五番目は初参加の黄木さん。一冊目は『訪問者』萩尾望都
                      /小学館を。「僕の家族はうまくいっている」と思っていた少年オスカーは、父親が起こした事件により、父親と二人で家を、故郷を離れ、その日暮らしの逃避行を続ける。失った平和な「家族」、もう戻れない「故郷」。そうなった事件を起こした父の真実とは。そしてオスカーが父に求めた本当の願いとは・・・。著者の代表作『トーマの心臓』の登場人物オスカーの過去を描いた本作。ただただ美しく輝く「故郷」での思い出に、次第に追い詰められていく二人の心理描写が胸を打ちます。

                       
                      二冊目は絵本、『こんとあき』林明子/福音館書店。ぬいぐるみのこんは、あきちゃんが赤ちゃんのころからいつもいっしょ。ある日遊んでいると、こんの腕がほつれてしまいました。あきちゃんのおばあちゃんに治してもらおうと、ふたりは初めての旅に出ます。子どもの頃ひとりで祖父母の家に行った、ちょっとした冒険のような旅の時間や、大人も乗りものもすべてが大きく感じたあの頃の感覚を思い出します。

                       
                      三冊目は山形出身の荒井良二の絵本『あさになったので まどをあけますよ』偕成社。世界各地で、毎日それぞれの朝を迎えているわたしたち。窓を開けて、変わらぬ朝の風景を眺め、住んでいる「ここ」を愛しく思います。そして、「きみのまちは はれているかな?」と思いを馳せる。当たり前の風景がきょうもあることの大切さをしみじみと感じ、あの人も良い朝を迎えていますように、という祈りのような気持ちになります。この絵本の表紙に描かれた日日草について嵐田がコメント。毎日元気に咲く花にも作者の思いがこもっているのだと感じました。









                       六番目の笠原さん『故郷』魯迅(岩波文庫『阿
                      Q正伝・狂人日記』収録)をご紹介。中学の教科書に載っていたと、改めて読んでみたら当時はわからなかったおもしろさがあったといいます。記憶の中の美しい幻想的な光景と、現実の変わり果てた故郷の人々の様子の対比がリアルに描かれていると、一部を朗読してくださいました。









                       次はあんさん。児童文学が好きだという彼女は『浜田廣介童話集』をご紹介。地元の童話作家の存在を高畠高校在学中に初めて知ったという。物悲しいけどどこかきれいな話が多く、日本のアンデルセンと呼ばれる浜田廣介。改めて読み返すきっかけになりそう。作者の出身地高畠町も、昔ながらの田園風景が広がる素敵なところだそうです。
                       もう一冊は
                      8つの物語』フィリパ・ピアス/あすなろ書房をご紹介。ピアスの他の作品『トムは真夜中の庭で』などと合わせてお話しいただきました。



                       





                       次のことさんおすすめは『ポプラの秋』湯本香樹実
                      /新潮文庫7歳のころ住んでいたポプラ荘のおばあさんが亡くなり、そのお葬式のため「私」はポプラ荘に向かいます。そこで「私」は、18年前にはわからなかった母の想いや父のことなどを知ることに。おばあさんとの約束が「私」と家族をつなぐ心があたたまる物語。湯本香樹実はおじいさんやおばあさんが出てくる話が多いと話題に。時間の流れや歴史を物語るお年寄りの姿もまた一種の「ふるさと」なのかもしれません。
                       もう一冊は小学校の頃教科書で読んだという『夏の葬列』山川方夫をご紹介いただきました。








                       ラストは
                      185の常連、亡羊堂さん『誰か故郷を想はざる』寺山修司/角川文庫とど真ん中の選書。それもそのはず、すぐにどこが故郷かわかる作家ということで寺山修司を選んだそう。青森から上京した寺山の生い立ちや当時の世相が興味深く読めるといいます。故郷を言いかえるならば「土地と人と、そして母」になるのでは、そしてその対極が東京だという亡羊堂さん。寺山の時代から時を経た今も地方人、とりわけ東北人にとって東京は特別なものなのでしょうか。









                       以上、参加者それぞれの「故郷」は時の流れと場所の変化を感じさせるものが多かったように思います。変わっていくのは故郷なのか、自分自身なのか。しばらくしたらまたやってみたいテーマです。
                       ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。





                      幹事:青翰堂分店さん

                      レポート:嵐田






                      カテゴリー



                      最新の記事

                      最近のコメント

                      • 一箱古本市@山形、無事に終了しました。
                        春るるる
                      • 8/4「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ
                        かや
                      • 一箱古本市@山形(2012.9.9)募集要項
                        吉田屋遠古堂

                      リンク



                      アーカイブ

                      qrcode

                      PR