9/8 一箱古本市@山形「天気まつり」読書会レポート

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    一箱古本市の前の晩・9月8日に、出店者による前夜祭というか打ち上げの代わりというか親睦を深めようということで、お酒を飲みながらの交歓会「天気まつり」を開催しました。

    会場は山形市十日町の「味舞台 とくべい」。

    出店者(南陀楼さん含む)のみなさまや、まなび館のスタッフの方々とお酒を酌み交わし、おいしい郷土料理をいただく楽しい会となりました。

    そして…恒例のプチ読書会も開かれました。

    以下、各店主のオススメ本をひとことコメントとともに紹介します。
    (実際はひとことではなく、みなさまに熱くご紹介していただきました)




    ,个辰燭蠅燭れ屋

    渡部雄吉
    『Criminal Investigation』

    <おすすめポイント>
    ドキュメント写真のはずだが、映画のワンシーンのような写真。装丁も美しい。





    敷石屋

    浅暮三文
    実験小説『ぬ』

    <おすすめポイント>
    元コピーライター・浅暮さんの短編集。好き嫌い分かれるものもあるかとは思いますが、もっすごいツボなものが2-3件まざっています。
    加藤静夫さんのこれからに期待。「ここのところ」とか、すごいです。ぜひおためしを!!






    青翰堂分店

    深沢七郎
    『みちのくの人形たち』

    <おすすめポイント>
    ひょうひょうとした語り口にのせられているうちに、ヒンヤリこわ〜い奇妙な世界に連れていかれてしまいます。





    ぅ張錺屮座

    阿部完市句集
    『荷物は絵馬』

    <おすすめポイント>
    俳句ってワカンナイ…という方、この句集でますますワカンナクなることまちがいなし!ほんのりコワイ句集です。




    サ氾腸葦鷂兎

    滝大作
    『パン猪狩の裏街道中膝栗毛』

    <おすすめポイント>
    アングラでもサブカルでもない昭和芸人の裏街道の魅力!!






    Ε魯ぅ咼好ス書房

    沙村広明
    『シスタージェネレーター』

    <おすすめポイント>
    「愛とは?」と疑問に感じている方はぜひ一読を!!






    Г泙覆售曠好織奪奸η觚兇気

    ナガオカケンメイ
    『ナガオカケンメイの考え』
    『ナガオカケンメイのやりかた』

    <おすすめポイント>
    デザイナーでなくとも、『デザイン』って何か知ることが出来ます。






    亡羊堂

    鶴ヶ谷真一
    『書を読んで羊を失う』

    <おすすめポイント>
    私の屋号の由来を書名にしている本であり、迷わず購入しました。内容は本の本です。






    はみだし書房

    パンタ 笛吹
    『ミステリーサークル・真実の最終解答』

    <おすすめポイント>
    人間の想像力は素晴らしい。行動力はもっと素晴らしい。ミステリーサークルの謎に対する飽くなき探求心が明らかにした衝撃の結末!!






    古本けものみち

    井上修吉
    『H丸伝奇』

    <おすすめポイント>
    井上ひさしの父が小説を書いていたとは!それが山形で出版されていたとは!という驚きから新刊で買いました。

    →中央印刷株式会社の紹介ページ(PDF)



    185井上

    土門拳
    『筑豊のこどもたち』

    <おすすめポイント>
    土門拳記念館は一度行ってみる価値があります!セルフポートレイトで構成された空間は圧巻です。






    まなび館スタッフ・村岡さん(と奥様)

    松本大洋
    『GOGOモンスター』

    佐藤雅彦+ユーフラテス
    『ぴったりはまるの本』







    参加いただいたみなさま、ありがとうございました!





    8/25 「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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      8月はスペシャル!!
      「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせです。


      日時:8月25日(土)18:30〜20:30

      場所:香味庵まるはち

      参加費:2500円

      テーマ:こわ〜いはなし


      テーマに沿った本を紹介しあう会です。

      これは!と思う本をぜひお持ちください。


      ※事前に申し込みが必要です。先着8名まで。


      申し込み先↓
      185yamagata@gmail.com または リンク先画像の電話番号まで。

      8/25・185(ひとはこ)読書会チラシ


      ご参加お待ちしてます!


      6/18 「185(ひとはこ)読書会」レポート

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        2012年6月18日(月)、紙月書房さんに於いて開催された185(ヒトハコ)読書会。参加者は11名。

         テーマは【温故知新】。大辞泉には『過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」と訓読する。』と書かれています。各人それぞれが温故知新という言葉で連想した本を紹介し合いました。





        〇斡兇気

        『雨の名前』高橋順子/著、佐藤秀明/写真、小学館

         5月5日に開催された一箱古本市で青翰堂分店さんから購入しました。誕生月が6月のため紫陽花と雨が好きです。この本では美しい雨の名前が沢山紹介されています。手紙を書くとき文頭に一言添えたらおしゃれだと思いました。

         雨の名前と、その意味や云われに添えられた、雨にまつわる風景写真は目に楽しく、合間に挿入されている詩人 高橋順子さんのエッセイは、しっとりと心に染み入ります。

         この中で一番好きな雨の名前は「墜栗雨(ついり)」。梅雨入りが栗の花の散る時期と重なるためつけられた当て字とのことですが、音が好きだなと思います。あと、「漫ろ雨(そぞろあめ)」 ――― ぼんやりと降る雨、というのも、面白くて好きです。



        『永遠の詩 (全8巻)2 茨木のり子』茨木のり子/著、小学館

         もう一冊のおすすめ本。一冊目の本の著者である高橋順子さんが編纂した、茨木のり子さんの詩集。表紙には「自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ 」の文字が。







        五十嵐さん

        『山伏と僕』坂本大三郎/著、リトルモア

         朝日新聞、日本経済新聞の書評を読み、写真入で紹介されていた著者の姿に「この人が山伏になったのか!」と興味を抱き手に取りました。今どきの若いイラストレーター男子が、山形出羽山での厳しい山伏の修験道にひきつけられる様子が、著者自身によるイラストと版画を交えて描かれています。

         山伏の修行は一回死んで再生することだそうです。山伏の修行をすることと都会でイラストレーターとして働き暮らすことにより、田舎と都会、古い宗教と新しさを求められるイラストレーターという両極の価値観を、矛盾なくゆるーくとり入れ、古い中に普遍性を、価値を見出し、古いものの中で自分の生を取り戻していくライフスタイルは、新しいと思いました。







        ――― ここでアクシデント発生!読書会の輪の中にスズメのヒナが参加していたことが発覚。

        井上さん「千風さんの手の中にいるものと目が合った」。

        伊藤さん、声もなく席を立ち後ずさり。

        千風さん「来る途中に拾ってしまって」ずいずいずっころばしの形をした手の中から、スズメの顔が。鳥が苦手な伊藤さん、千風さんの隣の席から、少し離れた井上さんの席へ移動、席替え。





        C翅爾気

        『夜の神話』たつみや章/著、講談社

        温故知新ということで、小学生のときに母に薦められ、自分が初めて読んだ本を再読しました。

         お父さんが原発に勤めている小学生の男の子が主人公です。都会から田舎に引っ越しをして、そこで変わった神様と出会います。昨年震災の折にこの本のことを思い出し、停電の中で再読しました。昔読んだ時には主人公の目線のみで読んでいましたが、大人になった今読んでみると、以前とは違った目で物語を見ることができ、おもしろかったです。







        ぐ羮紊気

        『饗宴』プラトーン/著、森進一/翻訳、新潮社

         大学のときに学んだものを再読してみました。哲学とはものの見方や考え方だと思います。大学の授業でアリストテレスを知り、面白いこと考えてるなあ!!とおどろきました。

         この本では、宴席で、五人ぐらいの人間が愛について即興で話をします。愛の神の素晴らしさを称える中で、アリストパネースが語る昔の人間の姿についての話 ――― 男・女・両性の三種類があり、耳が4つ、頭が2つあり、今の人間二人が向き合い顔だけがそっぽを向いているような姿をしていたが、ゼウスの怒りに触れたことで真っ二つに斬られ、以後慎まないと更にもう二つに斬るぞと脅され(いまのところはまだ斬られていないようですね)、それ以後人間は自分の半身を捜し求めるようになった ――― は、いい考え方だなあと思いました。







        ニ翰啼欧気

        『なぜ古典を読むのか』イタロ・カルヴィーノ/著、須賀敦子/翻訳、みすず書房

         「古典とは、人から聞いたり、それについて読んだりして知り尽くしているつもりになっていても、いざ自分で読んでみると、あたらしい、予期しなかった、それまでだれにも読まれたことのない作品に思える本である。」 だけど ――― 「古典は義務だとか尊敬とかのために読むものではなく、好きで読むものだ。」

         こんな温故知新な一文のある一冊。但しここで言われている古典は、ホメロスのオデュッセイア等、読んでいない!という本もたくさんありました。ロビンソン・クルーソー、マーク・トウェインに触れた箇所では、あの本にはこんな一節があったのか、などとはっとさせられる切り口で提示されていて、楽しめます。



        『イタリア民話集』イタロ・カルヴィーノ/編著, 河島 英昭/翻訳 岩波文庫

         もうひとつのおすすめ本は、一冊目のおすすめ本と同じ著者編纂の民話集。「民話はどこの男女の身にも降りかかってくる宿命のカタログである」。 いわゆる古典も、民話も今でも通じる”普遍性”が共通にあるということで、今回のテーマにマッチしていると思って持って来ました。今回は、何のヒネリもない直球ど真ん中で、硬かったかもしれませんが、物理の話でなく、いいものは何でも「時間と空間」を超越しますね。



        亡羊堂さん報告 ――― 岩手の一箱古本市に参加してきました。ジョークのつもりで持っていった「風の又三郎」の復刻版や、「海」の創刊準備号なども売れるなど、懐の深い古本市でした。








        千風さん

        『ブルータス(昭和55年8月1日発行・第二号)』/平凡社

         温故知新という言葉を耳にすると、「古いものを大事にしよう」という意味に聞こえます。たしかにクラシック(原型)が出来ないと新しいことはできませんからクラシックは大事にすべきです。しかし、現在はクラシックと呼ばれているものが、当時の同時代の人からは否定されたアヴァンギャルド(異端)であったかもしれません。

         良い物は良い、古いもので今もいいと思えるものが温故知新を体言しているものではないでしょうか。この雑誌の好事家(ディレッタント)という頁に登場する石黒敬七さんのアンティークの品々は、今見ても”ぜいたくな”コレクションだと感じます。

         古い・新しいにとらわれない、いつみてもこれはいい、というものを見極めていくことが、大切なのだと思います。





        О貌さん

        『ひばり伝』斎藤慎爾/著、講談社

         著者の斎藤慎爾さんは、若いうちに俳句ですごい賞をもらった飛島出身の方で、深夜叢書の創設者でもあります。

         この本は美空ひばりの伝記です。私が中学生の頃にひばりはピークを迎えていたのですが、カーペンターズなどフォークが流行っていた時代に、コテコテで、暴力団がからんだ噂があったりしたひばりを、私は嫌っていました。しかしこの本には、この本の中には、”昭和”が入っています。

         著者自身による文章は少なく、ひたすら引用で出来上がっている本で、読んでいて頭がパンクするぐらいいろんな本が詰め込まれていて、最初は読みにくいと感じるかもしれませんが、読むうちにどんどん読むことが面白くなってきちゃう、そんな一冊です。

         著者は、冬の飛島で聴いたひばりの歌で救われたといいます。 「少なくともある時期の私の精神の内面劇は、ひばりの歌の劇伴なくしては語れないという気がする。美空ひばりの歌は人生の伴奏歌であった。(中略) ひばりを記述することは、遠のきゆく仮説を追求していくに等しいエネルギーを要するように思われる。」


        ――― なぜか伊藤さんがひばりについて話し始めたとたん、スズメが盛んに鳴き始めました。







        鶴谷さん

        『現代語訳 福翁自伝』福澤諭吉/著、齋藤孝/訳、ちくま新書

         あなたは「福澤諭吉」と聞いて何を連想しますか?私は一万円札の人、という印象だけでしたが、ある時、この人はどういう人なんだろうと思い、この本を手にとりました。斎藤孝さんが現代語訳にアレンジした文章は読みやすかったです。

         福澤諭吉の自伝ですので、生い立ち、生き様が書かれているのですが、自分がもともと抱いていた福澤諭吉のイメージとは違って、ずいぶん”やんちゃな人”でした。子どものころから大酒のみだったり、皿を万引きして橋の上から船の芸者さんに投げつけたりするなどの悪戯もしつつ、大人になって士族のまま藩にとどまるのは嫌だと、熱心に勉強し、大阪・江戸・長崎にも出、当時隆盛だったオランダ語を習得するも、これからは英語の時代だと認識すると英語に切り替えてまた勉強し、慶応大学を創設して若手の教育にも熱心に取り組むなど、自分の信念を貫き続けた姿に感銘を受けました。

         他人に批判をされても信念を曲げず、イメージした姿に近づけるよう努力を続け、新しい境地を切り開いていった福澤諭吉のことを知った上で改めて一万円札で見ると、新たな気持ちでその姿を見ることが出来ました。







        笠原さん

        『東北 不屈の歴史をひもとく』岡本公樹/著、講談社

         震災が起きてからすぐに、東北に関する文学、歴史、宗教や精神等を扱ったいろんな本が出ました。それから一年が経って、またたくさん出ました。玉石混合のそれらの本の中で、東北の歴史を知るのにこの本は良い本だと思います。

         東北は、征夷大将軍・坂上田村麻呂の征戦から始まり、戊辰戦争至るまで「五戦五敗」と言われるくらい派手に負けています。また、津波や噴火などの天災にも脅かされてきました。これから東北で生きていくために歴史を学ぼうという趣旨のとおり、東北の歴史を面白く読むことができました。ちなみに帯は伊坂幸太郎さんが書いています。



        嵐田さん「東北でひとくくりにするには抵抗がある人もいる気がします。同じ県内ですら地域によりずいぶん違いがあります」

        三橋さん「母方の実家の青森にも、青森と簡単にくくることのできない、津軽と南部が対立し続けてきた歴史があります」

        亡羊堂さん「青森には旅行で行きましたが、八戸とその奥では雪の深さが違いました」

        伊藤さん「寺山修司記念館には行かれましたか?」

        亡羊堂さん「残念ながら」

        伊藤さん「ぜひ車で行ってください。駅からはタクシーで行くしかありません(バスは季節運行)。私がタクシーに乗ったら、運転手さんから、寺山修司記念館に行く人はなぜか女の人が一人でお越しになることが多い、と言われました。しかもその日は自分以外に来館者もおらず、一人で”あの”人形を見てきました。かなり面白いので是非行ってみてください」







        敷石屋さん

        『大きい車どけてちょうだい』読売新聞大阪本社「窓」/著、角川文庫

        昭和52年刊行の文庫。新聞の一角に設けられた、記者と読者の交流の場「窓」。折々の記事への感想、新聞社に寄せられた善意の寄付「地の塩基金」の広がり、思いがけず定番化してしまう「花の種差し上げます」、親を亡くした子どもたちに何かをしてあげたいけれどお金がないので、と鯉のぼりを託す人 ――― 今インターネットで広がりつつある文字を通じた人と人とのつながり、書き手と読み手の交流の姿が、三十五年前に存在していました。この本の中に見出される、善意を介して絡み合い連鎖していく人同士の繋がりは、再現が望まれる「新しい交流のあり方」だと思いました。







        嵐田さん

        『蒲公英草紙』恩田陸/著、集英社

         知人が「眠るのも忘れて夢中になって読んだ」と話すのを聞いて読みたくなり、手に取りました。始まりの一文、「いつの世も、新しいものは船を漕ぎだす海原に似ているように思います」という文章が、今回の温故知新というテーマにぴったり合うと思ったので、今回紹介致します。

         物語は明治維新の頃、福島を舞台にしています。不思議な能力を持つ常野一族を通して、新しいものと古いもの、西洋の音楽と日本の雅楽、日本画と洋画など、対比を交えながら物語は進んでゆき、太平洋戦争の終わり、敗戦のところで話はぷつりと終わります。

         清潔で品のある古き良き日本人像を描き出している、という新井素子さんの解説も踏まえて頭を整理していますが、まだ自分の中で消化できていないように思います。





        ***



        今回は参加者多数により、初のタイムキーパー制、一人10分とゆるく区切りをつけての進行でした。

         また、途中で紙月書房特製ベイクドチーズケーキ(美味!)をご馳走になりました。
        紙月書房さん、いつもありがとうございます!

         他人に見せてオーケーの情報盛りだくさんスクラップブック日記帳や、男友達のノートを借りて読んでいる気持ちになる丁寧に角折りされた新書本、スズメの飛び入り参加や寺山記念館への脱線、そしてヘアスタイルを決めあぐねている人に温故知新な美容室の斡旋まで行ってしまった185(ヒトハコ)読書会、次回は八月・怖い話をテーマに開催予定です。
         先着順ですので参加ご希望の方はお早目のお申し込みを。

        司会:嵐田
        記録:深瀬





        6/18 「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせ

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          「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせです。


          日時:6月18日(月)19:00〜

          場所:紙月書房

          参加費:600円(1ドリンク付き)

          テーマ:温故知新


          テーマに沿った本を紹介しあう会です。

          これは!と思う本をぜひお持ちください。


          ※事前に申し込みが必要です。先着8名まで。

          申し込み先↓
          185yamagata@gmail.com または リンク先画像の電話番号まで。




          ご参加お待ちしてます!






          一箱古本市@山形 打ち上げ読書会レポート

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            一箱古本市@山形 打ち上げ読書会

            5月5日(土・祝)17:00〜

            居酒屋 天晴(あっぱれ)



            ☆紹介していただいた本は、現在なるべく入手しやすいもので記載させていただきました。



            .魯ぅ咼好ス書房さん

            『僕は模造人間』島田雅彦/著、新潮社

            僕はこの作品を読んで人生が変わりました。





            ■隠牽軌羮

            『白夜を旅する人々』三浦哲郎/著、新潮社

            突然変異による障害(色素欠乏症)を持って生まれた運命に囚われて、生きることを止める選択をする兄弟たち。健常に生まれついても、突然変異が遺伝する事実を知ったとき、やはり普通の人生は送れないと再び気づかされる残酷さ!に気持ちが塞ぐ物語です。





            ブルックリン書房

            『トウキョウスタイル』都築饗一/著、筑摩書房

            生活感あふれる個人個人の部屋の写真集





            ぃ稗劭錬裡戞檻贈錬錬法韮

            『池袋・母子 餓死日記―覚書(全文)』公人の友社

            病気で寝たきりの息子と2人暮らしの70代無職の母が、日々の買い物の覚え書きの形で記した、生活保護を受けずに餓死する直前までの日記です。





            ダ調容科店

            『怪奇探偵小説集1』鮎川哲也/著、双葉社

            前回の古本市で亡羊堂さんから購入した本です。古本市の面白さに目覚めた出会い本。怪しくこわい湿った感じの昭和の物語集。





            Γ隠牽詰鯏

            『ユタと不思議な仲間たち』三浦哲郎/著、新潮社

            185読書会で紹介してもらって三浦哲郎の本を再読しました。読書会ぜひお越しください。





            Г个辰燭蠅燭れ屋(兄)

            『筑豊のこどもたち』土門拳/著、築地書館

            非演出・絶対スナップのリアリズム





            ┐さかさ書店

            『飢餓浄土』石井光太/著、河出書房新社

            怪談・ルポ・紀行の要素がつまった、恐くも悲しい現実の姿。





            ばったりたおれ屋(妹)

            『どこから行っても遠い町』川上弘美/著、新潮社

            ひとつの町に住む人々の生活が語られる連作短篇集。1つ1つの物語が重なり合って、一度読むともう一度最初から読み返したくなります。





            100nen

            『赤ずきん』いしいしんじ/著、ほしよりこ/絵、フェリシモ出版

            「あたい赤ずきん」からはじまる、小説家・いしいしんじと、まんが家・ほしよりこの聞いたこともない赤ずきんの冒険です。スカ生まれのスカ育ちの赤ずきんは、海ガメに乗り、わさび園に行き、そして恋人に手紙を書くのです。





            敷石屋

            『熊の敷石』堀江敏幸/著、講談社

            童話とエッセイの融合?文章を読む心地よさと、ゆるいようでゆるくない物語。(この本から店名をつけました)





            亡羊堂

            『藪内佐斗司展カタログ』

            愛嬌のある作品がどれも魅力的。特に「桃太郎、白刃取り」が気に入っている。しかし、買えない。







            Heart Hot Bookshelf

            『おくのほそ道』松尾芭蕉/著、角川書店

            曾良随行日記が付いているので「おくのほそ道」の旅がわかる。





            熊田逃郎書店

            『身近な野菜のなるほど観察録』稲垣栄洋/著、筑摩書房

            身近な野菜について、一つの野菜6ページずつ(さし絵も入れて)で書いてあるので気軽に読めます。





            @iigara佐輔音堂

            『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ/著、酒寄進一/訳、東京創元社

            くどく無い!翻訳もので情景描写をこれだけスルーしても読ませてしまうのは作者と翻訳者は、スバラシイ!!





            打ち上げもたくさんのご参加ありがとうございました。

            みなさんいい顔でいらしたので、いい一日だったんだなぁ〜と感じて安堵した幹事です。

            参加人数が多かったため、お一人お一人の本の紹介の時間が十分にとれなくてごめんなさい。

            話足りないな〜と感じたら、読書会や再びの一箱古本市への参加などがおすすめです!

             


             


            185読書会レポート 2012.4.15@山形まなび館

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              185読書会レポート

              2012.4.15@山形まなび館


               春らしい陽気につつまれた日曜日、まなび館に10名が集い、読書会が開催されました。
              今回の紹介者は9名です。



              仝渊粛鬚気

              『夢見る少年の昼と夜』福永武彦/著、新潮社

               子どもが出てくる小説です。主人公は小学5年生の太郎くん。ギリシャ神話が好きな内向的で夢見がちな少年です。言葉にとても敏感で、好きな言葉は単語帳にためていて、集めた言葉でやる気の出る呪文を作っています。太郎の母はすでに亡くなっており、父とばあやと三人で暮らしていましたが、もうすぐ転校するのでお友達ともお別れです。そして今日は楽しみにしていた夏祭りの日。太郎は、父の帰りが遅いためお祭りにも行けずに昼は自分の世界を夢想しています。そんな夏の日の、昼と夜のお話です。読んでいると太郎の夢を追体験できます。
              この本を読んだのは1984年。受験勉強から逃避するために読んでいたのかな…と五十嵐さん。
              また、転校の経験がある参加者からは「転校が迫っている日々は、まるで死期が迫っているようなじりじりとした感じがある」「いろんな事を感じやすくなる時期」という独特の感覚が生じることを教えていただきました。


              『家族の短歌―納豆の大ドンブリ』穂村弘/編、寺門孝之/絵、岩崎書店

               現代〜ちょっと昔の人が作った短歌を集めた本。ほんわか楽しい気持ちにさせてくれる14首で、短歌のセレクトも穂村さんらしさが存分に発揮されています。ひとつひとつの歌にイラストがついていて、めくってびっくり短歌の絵本です。



              ⇒鯏弔気

              『子どもが孤独でいる時間』エリーズ・ポールディング/著、松岡享子/訳、こぐま社

               絵本・児童文学に興味を持ったことがあって、その時に読んだ本。1988年が初版で版を重ね続けており、この本の反響が大きかったことがわかります。子どもが一人だけの時間には世界との交信をしていて、それはスピリチュアルな体験をしているのだ、と著者はいいます。
              「もし、この世界に自分が一人だけだったら」と想像したときがありますか?この本を読むと、大人になって忘れかけていた子ども時代の心を思い出すことができます。


              『エミリー』マイケル・ビダード/文、バーバラ・クーニー/絵、ほるぷ出版
               詩人のエミリー・ディキンソンという女性をモデルにした伝記的絵本。エミリーは人生の半分以上を自分の家と庭だけで過ごしました。今で言えばかなりの引きこもり…ですが、彼女の詩はとても豊かな世界を見せてくれます。世界はなぞに満ちている、と少女の視線で描かれる世界が美しく、懐かしい気持ちになります。



              0貌さん

              『放蕩記』村山由佳/著、集英社

               装丁が嫌だな、と思って手に取ったのがきっかけです。作者の自伝的な小説です。いわゆる「トラウマ文学」。38歳の作家である主人公は、離婚し、年下の恋人と暮らしています。自分が書いた作品をすべて読む母…その呪縛から、なかなか抜け出すことができませんでした。母のことを書こう書こうと思っていましたが、書いたら読まれてしまいます。では、なぜ書くことができたのかというと、母が認知症になったためです。今だったら母は読まないでしょう。
               大人になっても年を取っても、親が生きているかぎり自分はコドモなのです。本を読むことも、文を書くこともすべて母からもらったものでした。



              た疾イ気

              『本・子ども・大人』ポール・アザール/著、矢崎源九郎・横山正夫/共著、紀伊国屋書店

               フランスの文学研究者が児童文学のはじまり、児童文学とはこういうものではないか、ということについて熱く語ります。著者は、高い道徳性を持った本を愛してやみません。ここでの「道徳性」とは、物事の多面性(いい点もあれば悪い点もあること)や、生きるすばらしさを指します。作家の辻邦夫さんは、文章が美しく、描く情景は浮世離れしているかのように感じられます。作品はまばゆい光のみ描いたものではなく、むしろ闇…暗い部分も直視して描き美しく読ませ、読者に生きるすばらしさ・奇跡を改めて気づかせてくれます。これに似たことをポール・アザールはこの本で述べています。


              『育児放棄 ネグレスト』杉山春/著、小学館

               「3歳の女の子が段ボールの中で餓死した」このニュースを聞いた人は、どんなひどい親なんだと憤りを感じるのが一般的です。加害者夫婦は、本当にひどい親だったのでしょうか。読むうちに、まだ20歳にならないくらいのふつうのお父さん・お母さんであったことが分かってきます。「こんなこと」は、なぜか少し間違ってしまった結果引き起こされたのです。日常と紙一重の僅かな間違いがきっかけでした。加害者として糾弾される人々の人となりを知ることで、非日常として自分と関係ない出来事ではないと気づくきっかけとなります。



              サ特呂気

              『新・御宿かわせみ』平岩弓枝/著、文藝春秋

               『御宿かわせみ』に登場する主要メンバーの子どもたちが活躍するお話です。前シリーズ『御宿かわせみ』で大好きだった登場人物が亡くなったことがショックで、なかなか新シリーズを読み始められずにいました。時代設定も江戸から明治になって、面白いです


              『ユタと不思議な仲間たち』三浦哲郎/著、新潮社

               主人公は東京生まれのユウタくん。東北の田舎に引っ越してきました。でも都会っ子=もやしっ子のユウタは友だちができずに一人ぼっちでした。ある日お母さんの務め先である旅館に遊びにいったユウタは、そこの離れで座敷わらしに会います。なんと9人(!)の座敷わらしたちと友だちになって、鍛えられ強い子に成長していきます。その座敷わらしたちは間引きされた子どもたちだったのですが、みんな優しく素直ないい子たちで、読むと優しい気持ちになれます。
               三浦哲郎さんって、暗いイメージだったけど明るい話もあるのですね!と参加者。『忍ぶ川』、『白夜を旅する人々』について話題になりました。



              Π羮紊気

              『男子』梅佳代/写真、リトルモア

               推定年齢・小4〜6年男子の日常がわかる写真集です。写真家うめかよさんの近所に住んでいる子どもたちが被写体となっています。お互いの関係が良好なのか、男子の自然の生態に肉迫しています。


              『有頂天家族』森見登美彦/著、幻冬舎

               京都が舞台の奇想天外ファンタジーです。京都には人間と天狗と狸が住んでいます。洛中に名高いダメ狸4兄弟(長兄・真面目すぎて融通が利かない、次兄・古井戸に引きこもり蛙に・・・もはや狸ですらない、三男・阿呆な主人公、四男・まだまだ赤ちゃん)が、意地悪な敵と戦います。笑いあり、兄弟愛あり、親子愛あり、恋心あり、そして毛玉あり…。『夜は短し歩けよ乙女』で登場する魅惑的な「偽電気ブラン」というお酒は、実は狸たちによって作られていることも明らかに。



              Ч盒兇気

              『世界音痴』穂村弘/著、小学館

               「ライターになろう講座」に穂村さんが講師で来るので、予習しておこうと思い読み始めました。高校の時に太宰治を読み、私の心の中を書いていると思った高橋さん。穂村さんも同じものを書いていた!と感じたそうです。子どもの時のまま大人になっているような独特の視点には驚きますが、「ずるい」とも思いジェラシーを感じてしまいます。穂村さんは185読書会では話題の作家でもあり、結婚したよね〜と話題に。あんぱんや菓子パンのエピソードには笑いました。そうそう、実物の穂村さんは「ちょっとかっこいい」そうですよ。


              『泣かない子供』江國香織/著、角川書店


               恋愛小説の名手として知られる作家のエッセー集です。この作者も、子どもの時の感覚を持ったまま大人になっている人だ、ということで前者同様嫉妬の対象に(笑)。子どもの時に考えていたこと、見えていた世界を思い出します。切なくって、苦しくって、きらきら光ってる。そんな時が誰しもありました…。
               江國さんの夫は山形出身の方だとか。



              渡辺さん

              『ミラー・ストーン』マイケル・パリン/著、岩波書店
               ストーリーはたいしたことないが、7枚のホログラフが入っているのでビジュアル的に楽しめます。ホログラフにはかなり詳細に画が浮かび上がります。角度によって克明に見えたら「見えた―!」と参加者から歓声が湧き上がりました。著者のマイケル・パリンは、イギリスのモンティ・パイソンのメンバーだということで、プレミアがついた一冊です(絶版)。


              『お父さんが話してくれた宇宙の歴史´↓』´↓C啼睥察臣、岩波書店

               理系誘導の本です。宇宙・地球の歴史をビックバンから楽しく解説しています。宇宙が膨張していることがなぜわかるのか、太陽は何からできているのか、そして相対性理論というのは…渡辺さんによる理系誘導の講義がありました。いつも新しい話題をありがとうございます。



              笠原さん

              『てつびん物語』奥野安彦/文、土方正志/写真、偕成社

               山形新聞でも紹介された写真絵本です。作者は、阪神淡路大震災後の神戸に入ってあるおばちゃんを撮り続けてきました。おばちゃんは震災前「お食事処てつびん」(自宅兼店舗)をひとりで経営していました。お店は地震でめちゃくちゃになりましたが、プレハブを建てて「てつびん」は再開します。再開した時はにぎわいを見せたてつびんでしたが、以前の神戸とはもう違っていました。被災者は自分の生活を立て直すことで精一杯で、てつびんのお客さんはだんだん減っていきます。それでもてつびんを諦めないようにおばちゃんは頑張っていました。だんだん体の不調が出てきて入退院を繰り返すようになり、とうとう32年にわたるてつびんの歴史を閉じることにしました。街がきれいになって復興はしたかもしれない。表には出てこないけれど、こういうおばちゃんのような人も確かに存在しています。被災者になるということ、復興とは。ぜひ、今読んで考えていただきたい本です。

              『怪談えほんシリーズ』岩崎書店

               本気で怖い怪談の絵本。著者は宮部みゆき、京極夏彦、加門七海など泣く子もだまるメンバーです。子ども向けにつくられた絵本のようですが、これはトラウマになるのでは…話も怖いが絵も怖いーーー!!「こわいこわい」と言いつつも楽しんだ大人たちでした。





              幹事・司会:五十嵐さん
              記録:井上



              2月の185(ヒトハコ)読書会レポート

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                 31年ぶりと言われる大雪に足をとられながら、なんとかみんな無事に集合した2月の185(ヒトハコ)読書会。バレンタイン直前にちなみ“恋・愛”というテーマで本を紹介しあった今回をレポートします。

                【185(ヒトハコ)読​書会】
                開催日時 : 2012年2月6日(月)19:00〜21:30
                開催場所 : 紙月書房(山形市六日町)
                会 費 : お茶&菓子代 1人¥600
                テーマ : 恋もしくは愛
                (参加者 : Wさん、Tさん、Aさん、INさん、Nさん、IGさん、Fさん、ITさん)



                ◆Wさんおすすめ◆

                ◇『世界の中心で愛を叫んだけもの』(ハーラン・エリスン著、ハヤカワ文庫)

                どこかで聞いたことのあるようなタイトルですが、こちらは人気を博した某映画よりかなり前の昭和54年に出版された本で、中身はSFだそうです。
                185読書会きっての読書家Wさんですが、こちらは途中で挫折してしまったとか。
                (Wさんでも、そういうことがあるのかと自分を省みて、ちょっとホッとしました)
                面白いことに、似たタイトルのあの映画がでた後に増刷しているとのことでした。
                (それに気づくWさんもすごいと思います)
                いろんな本を沢山お持ちのWさんならでは変化球な1冊でした。

                ◇『西條八十少年詩集』

                中に掲載されている「書物」という詩を、読書論としていいなあと思っているとのこと。
                詩を拝見すると、Wさんの読書への“愛”を感じることができました。
                ただし、「書物」の載った『西條八十少年詩集』が、なかなか手に入らないということで現在鋭意探索中のことでした。

                (おまけ)現在Wさんは本棚や本のディススプレー棚の製作に熱中されており、当日新作のディスプレー棚を持ってきてくださいました。古書店の紙月さんの備品と間違うほどのすばらしい出来で、みんなの注目の的でした。



                ◆Tさんおすすめ◆
                しあわせ感が伝わってくる2冊を紹介していただきました。

                ◇『Love Letter』(おーなり由子著、大和書房)

                ご自身が結婚した頃に入手した本とのこと。
                やわらかな絵と文で表現されていて、素直に自分の中に入ってきたといいます。
                自分やダンナ様に重ねて読めるところが魅力で、読むと気持ちがやさしくなれるのだそうです。

                ◇『幸福な質問』(おーなり由子著、新潮社)

                1冊目と同じく、おーなり由子さんによる夫婦の掛け合いがかわいらしい本です。
                なんといってもこの本にTさんが縁を感じたのが、増刷日が自分の結婚式当日だったこと。
                偶然気づいて、強い縁を感じられたそうです。
                おーなり由子さんのシリーズは、その後主人公がおかあさんになってゆく本もあるようです。



                ◆Aさんおすすめ◆

                Aさんが、フランスに“恋した”きっかけ本を紹介していただきました。

                ◇『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドル・デュマ著、角川文庫、初版)

                この本との出会いはなんと小学6年の頃だったといいます。
                友人の家の本棚にあるのを夢中になって読み、裏切りと復讐の冒険活劇に、心を奪われたそうです。
                のちに自分が最初読んだ版にこだわり、セピアに染まったパラフィンカバーの古い角川文庫での『モンテ・クリスト伯』を探して買うほどの熱の入りようで、本の天部分の味わいも気に入っているとのこと。
                この本を皮切りにフランスのものを次々と読んでいったそうです。

                ◇『異邦人』(カミュ著、新潮文庫)

                こちらは、フランスへの愛、第2のきっかけ本です。
                殺人のお話ですが、淡々と進み、エッエッと思っているうちに終わってしまうため、高校生当時のAさんにとっては衝撃的だったそうです。
                現在の販売されている新潮文庫の表紙ではなく、ご自身のお持ちになっている黄と青のトーンが印象的な昔の装丁が好きとのこと。

                フランスへの恋・愛はやまずに、のちに新婚旅行先としてもお出かけになったとか。
                当日、古い文庫を大切に布に包んでお持ちになっていましたが、話を伺い納得。
                大事にしている本を紹介していただきました。



                ◆INさんおすすめ◆

                ◇『祝婚歌』(谷川俊太郎編、書肆山田)

                古今東西の恋や愛の詩のアンソロジーです。
                装丁もよく、プレゼントに最適ということで、INさんもお友達の結婚祝いに差し上げたそうです。
                恋を夢みる詩、実際の恋を知ったときの詩、男性からみた理想の女性を謳った詩など、いろんな詩が選ばれています。
                吉野弘さんの詩などは、「これを暗唱してココロにおいておけば〜」とINさんは思うそうですよ。
                出版元の書肆山田にはヤマガタゆかりの方がいるとのこと。
                書肆山田という詩の出版社が、みなさんの記憶に強くインプットされたようです。



                ◆IGさんおすすめ◆

                “恋”というお題に適うものが本棚になく、今回あらたに読んだそうです。そんな中からの紹介でした。


                ◇『吉祥寺の朝比奈くん』(中田永一著、祥伝社)

                愛にとって、“ちょっとしたスレ違いや思い違い”は“悲劇のはじまり”になりがちだが、恋にとっては“スパイスのひとつ”なのだろう、と感じた短編集とのこと。爽やかな感じが味わえるので、そんなものが読みたい気分の方にお勧め。
                表題作の「吉祥寺の朝比奈くん」は、そんなちょっとしたすれ違いがドキドキにつながる恋のお話。
                最後にどんでん返しもあって、楽しく読めるようです。
                同じ本の巻頭に掲載されている「交換日記はじめました!」は、スレ違いが次第に大きくなりすぎて、シュールな状況になっていくお話。
                あるふたりの交換日記が、“交換”を超え、いろんな人たちの間を“漂流”していきます。

                ◇『君になりたい〜恋の短歌』(穂村弘編、後藤貴志絵、岩崎書店)

                恋の短歌のアンソロジー絵本。
                見開き3ページ分の1枚の絵に、ひとつの短歌の世界が表現されています。
                与謝野晶子や北原白秋など昔の歌人だけでなく、現代の若い女性の歌も多く掲載されています。
                かわいい絵本なので、短歌と気負わずに手にとれるのではとのこと。



                ◆ITさんおすすめ◆
                今回、オブザーバー参加のITさん。豊富な知識に参加者一同感心してしまいました。
                司会に乞われて、謙遜しながらも紹介してくださったのがモノトーンながら温かみのある装丁のこの一冊でした。

                ◇『夜の甘み』(伊藤啓子著、港の人)

                詩「夏の夜の弟が」を朗読してくださいました。スーっと、その世界に入り込んだ一時でした。



                ◆Fさんおすすめ◆

                ◇『椿姫」(アレクサンドル・デュマ・フィス著、新庄嘉章訳、新潮文庫)

                恋と言えば悲恋モノということで、古典の名作が登場しました。
                白い椿を身につけているため“椿姫”と呼ばれているヒロイン・マグリット。
                冒頭からそのマグリットはすでに亡くなっており、恋人アルマンが作者に語る形で話が進みます。
                マグリットは真摯に相手を愛しますが、恋人のアルマンは恋そのものにはまっており、Fさんはふたりのスレ違いをまざまざと感じたようです。
                恋の山あり谷ありを、また相手の言葉やふるまいで一喜一憂したり、熱愛とかわいさが余って・・・といった恋する人の気持ちを、細やかに言葉を尽くして書かれているのが魅力とのこと。
                恋の危なさや文章の美しさやすばらしさを、一節を朗読して紹介していただきました。

                (おまけ)Aさんの紹介した「モンテ・クリスト伯」の作者A・デュマは、デュマ・フィスの父親。偶然にも、この読書会でデュマ父子の作品が並ぶこととなり、紹介者のAさんとFさんをはじめ、一同びっくりしました。

                ◇『結婚のずっと前』(坂之上洋子著、野寺治孝写真、二見書房)

                「出会うためには」からはじまり、「結婚に向けて」までのメッセージを記した本。
                やさしい雰囲気で、表紙をはじめ、きれいな写真が沢山のっており、書店でも人気の本ということです。



                ◆Nさんより◆

                本も好きだし、本の話を聞くのも好きだというNさんからは、
                「楽しかったので次は自分も何か紹介できれば…」という感想をいただきました。

                185読書会、覘くだけでもOKです♪ ぜひ遊びにいらしてください。


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                恋もしくは愛というテーマの読書会でしたが、全体を通じて詩が多く紹介されたのが印象的でした。

                次回は4月を予定しています。詳細が決まりましたら、お知らせいたします。

                 


                読書会のお知らせ

                0
                  「185(ひとはこ)読書会」開催のお知らせです。


                  日時:2月6日(月)19:00〜

                  場所:古本茶店・紙月書房

                  会費:600円(ドリンク&お茶菓子つき♪)

                  テーマ:恋(愛でも可)


                  テーマに沿った本を紹介しあう会です。

                  これは!と思う本をぜひお持ちください。


                  ※事前に申し込みが必要です。先着8名まで。

                  申し込み先↓
                  185yamagata@gmail.com または リンク先画像の電話番号(井上)まで。


                  ご参加お待ちしてます〜!





                  忘年会を開催しました

                  0
                    今年初の更新です。

                    迎春。今年もよろしくお願いします。


                    さて、年末に「185(ヒトハコ)忘年会」を開催しました。

                    会場は、山形市七日町の「お酒の丸山」。

                    お酒も料理も雰囲気も、とっても良いお店でした!


                    で、例によってプチ読書会を開催したので報告します。

                    おすすめひとことコメントとともに、どうぞ。



                    ◆わたなべさん◆おすすめ◆

                    ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち  (メディアワークス文庫)

                    三上 延 (著)

                    コメント:出てくる本を持っているのを自慢したくなる





                    ◆いのうえさん◆おすすめ◆

                    悩みのるつぼ<回答者:車谷長吉> (朝日新聞 beに連載)

                    コメント:こんな解決法は彼以外にできないです!!


                    ※おすすめの悩みはこちら※
                    10/08/28   80近い夫がまた悪い癖を
                    10/10/23   同僚女性がむかつきます
                    11/01/22   口汚い妻にうんざりです
                    11/02/19   酒の適量がわかりません

                    悩みのるつぼ





                    ◆やざわさん◆おすすめ◆

                    タネが危ない (日本経済新聞出版社)

                    野口 勲 (著)

                    コメント:日本人が危ないのか?情報は大切。






                    ◆あらしださん◆おすすめ◆

                    困ってるひと (ポプラ社)

                    大野 更紗 (著)

                    コメント:20代ガンバレ。





                    ◆かさはらさん◆おすすめ◆

                    猫怪々 (集英社)

                    加門 七海 (著)

                    コメント:猫と怪談、ぴったりです。





                    ◆たかのさん◆おすすめ◆

                    謎の物語 (筑摩書房)

                    紀田 順一郎 (編集)





                    ◆いがらしさん◆おすすめ◆

                    どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫) 

                    北 杜夫 (著)

                    コメント:文学に傾倒してゆく茂吉の息子、宗吉の青春の輝きと苦悶たっぷり!





                    ◆ふかせさん◆おすすめ◆

                    おたま (アスペクト)

                    高宮 孝治 (著)

                    コメント:初心者でもカンタンあみぐるみの本。はまります!編み図と写真集。





                    ◆いのうえさん◆おすすめ◆

                    海竜祭の夜 (集英社)

                    諸星 大二郎 (著)

                    コメント:あの宮崎駿も尊敬!





                    ◆よしださん◆おすすめ◆

                    清水ミチコの「これ誰っ!?」  (宝島社)

                    清水 ミチコ (著)

                    コメント:唯一無二の職人芸を見よ!





                    ・・・という感じで夜は更けていったのでした。

                    みなさま、楽しい時間をありがとうございました〜!


                    次回の古本市の話も少し出ました。

                    詳細が決まれば、またここで報告したいと思います。





                    185(ヒトハコ)読​書会開催

                    0

                      一箱古本市@山形で知り合ったメンバーと、「読書会」に興味を引かれた方が12/5日の夜、
                      暖かな灯りが燈る古本茶店・紙月書房に集いました。

                      コーヒーとカリカリのジンジャークッキーをいただきながら、たっぷり本のはなしを。


                      その夜の様子をレポートします。



                      【185(ヒトハコ)読​書会】

                      開催日時 : 2011年12月5日(月)19:00〜22;00

                      開催場所 : 紙月書房(山形市六日町)

                      会 費 : お茶&菓子代 1人¥600

                      テーマ : ブック・オブ・ザ・イヤー2011


                      (参加者 : Kさん、Wさん、Fさん、Tさん夫妻、Sさん、Aさん、Iさん)



                      ◆Aさんおすすめ◆

                      「3・11(震災)後のモチベーションを上げてくれる2冊」ということで紹介していただきました。

                      まず1冊目は、『生きようよ』(細谷亮太著、岩崎書店)

                      著者は聖路加病院の小児科医で河北町出身。子どもを看取る機会が多いとか。
                      本書は仕事・人への関わり方、その考え方が記されていて、とても参考になったといいます。

                      そして先日、細谷氏の講演会を聞きに行き、講演会の中で紹介された絵本が自分の好きな絵本と一緒だったので驚いたというAさん。

                      もともと漢詩がベースの絵本で、自然の営みが表されていて心に沁みる…
                      その本は、『よあけ』(ユーリ・シュレヴィッツ著、福音館書店)

                      絵本は子どものもの、といった先入観が強いですが、子どもだけではなく大人ももちろん楽しめるのです。


                      2冊目は、『本屋の窓からのぞいた{京都}』(恵文社一乗寺店著、毎日コミュニケーションズ)

                      先月京都に行って来たというAさん。
                      本屋版ミシュランガイドで10位以内にランクインしている恵文社一乗寺店に立ち寄ったそうです。

                      新刊と古本、雑貨を一緒に置いていて、とても素敵でシンパシーを感じた!とのこと。

                      遠方から訪れるファンも多いお店ですが、「実際行ってみて納得。京都に通おうと思う」というAさんでした。






                      ◆Kさんおすすめ◆

                      今年一番の出来事といえば、3・11東日本大震災。このテーマの出版物も多く、一つのテーマでこれだけ沢山の本が出たのは初めてだろう、とKさん。

                      ◇『巨震激流』(三陸新報社)

                      数ある震災関係の出版物のなかで写真集部門の一位が本書。

                      三陸新報社は気仙沼市の新聞社。

                      本書には地震発生直後からの写真が多数掲載され、中央の新聞社に喰われる前にこの地にいる自分たちが記録しなくては、という記者魂を強く感じたとのこと。

                      三陸新報は3月12日の震災翌日から新聞を発行しています。

                      また、市民が語った地震発生時の証言記事も壮絶だそう…。


                      ◇『津波と原発』(佐野眞一著、講談社)

                      ノンフィクション作家の佐野眞一が震災の翌週に岩手・宮城そして福島に入り現地で取材をした、聞き書きによる現場のリアルな声が伝わる一冊。

                      被災地にて佐野氏は元日本共産党幹部で津波研究家の山下文男さんに会います。

                      山下さんは地震発生時に陸前高田市の病院の4Fに入院しており、自分が見る最後の津波を見届ける覚悟でいました。

                      津波は病院に激しくぶつかり、濁流が4Fまで上がってきます。

                      山下さんは必死にカーテンにすがりつき、助けられました。
                      今回の震災での自衛隊の活躍から、これまでいらないと言ってきたが、自衛隊は必要だ!と元共産党幹部は認識を新たにした、といいます。

                      また、震災翌日に福島県浪江町にある牧場の様子を見に来た人の話は、やっぱり国は信用できないということを裏付ける証言でした。






                      ◆Wさんおすすめ◆

                      ◇『おかしな本棚』(クラフト・エヴィング商會著、朝日新聞出版)

                      本の本。本の背を並べ、テーマのある本棚が展開されます。

                      どんなテーマかといえば、「終わらない本棚」「ある日の本棚」などバラエティに富んだもの。

                      セレクトされた本は読書の玄人好みで、まさしく「また欲しい本が増えてまう!!」

                      本は蒐集し、所蔵する楽しみがある、とWさん。


                      また、松丸本舗(丸善丸の内本店)に行ってみなくちゃ!という声が多数挙がりました。


                      ◇『ポルの王子様』(ニトリア書房)

                      昭和47年に出版されたこの本は、あの有名な作品によく似せた装丁のもので、中身は三流エロ小説!

                      表紙をよく見ると王子様は「星」ではなく「女体(裸の…)」の上に立っている!

                      ストーリーの流れは原作に倣ったうえで、ニクソン大統領、ウーマンリブ、学生運動を比喩していたりします。






                      ◆Iさんおすすめ◆

                      ◇『イトウの恋』(中島京子著、講談社)

                      イトウとは探検家イザベラ・バードの通訳をしていた伊藤亀吉のことを指します。

                      作者は『日本奥地紀行』(イザベラ・バード著、平凡社)に着想を得て、この物語を描きました。

                      中学教師をしている男性が実家でイトウの手記を見つけたことから物語は始まります。

                      その手記にはI・Bなる人物が登場します。
                      横浜から函館までI・Bと共に旅をしながら次第に彼女に惹かれていくイトウ。
                      ハプニング続きの旅の様子も楽しい。

                      『日本奥地紀行』とリンクする箇所もあり、併せて読むと面白さが倍増する、ということです。







                      ◆Fさんおすすめ◆

                      ◇『「甘え」の構造』(土居健郎著、弘文社)

                       30年以上前にベストセラーになり、何度も改訂版が出ていて、二年ほど前にも新装版が発行された息の長い本。

                      今年初めて通読し、「これはスゴイ!」と思った一冊、ということで紹介いただきました。





                      ◆Sさんおすすめ◆

                      ◇『やさしいライオン』

                      雑誌をよく買うというSさん。

                      雑誌の背景には、編集した人や印刷・製本した人・・・本づくりに関わった多くの人がいると思うと捨てられないそうです。

                      特に詩が好きで、『詩とメルヘン』をたくさん所蔵しているそう。

                      また、絵本も好きで、孫によく買ってあげるとのこと。

                      やなせたかしの『やさしいライオン』は特に心に響いた絵本ということです。







                      ◆Tさんおすすめ◆

                      ◇『LRT:ライト・レール・トランジット―次世代型路面電車とまちづくり―』(宇都宮浄人・服部重敬著、成山堂書店)

                      まちづくりに興味があるというTさん。
                      車ばかりで動く町はどうなのか疑問に感じているようです。

                      本書はLRT(路面電車をより利用しやすく改善したもの)についての解説書で、
                      技術面、世界の導入の状況や、LRTの導入により町が活性化した事例が紹介されています。

                      LRTの導入によって道路渋滞が緩和され、車に乗らない人々が動きやすくなり、町に出やすくなる効果があるとのこと。

                      公共交通機関としてバスがありますが、ルートが分かりにくいために利用しづらいのに対し、LRTは線路が目印の役割にもなっており、どこを通るのか明らかです。

                      LRTが目印となったことで、公共交通機関の周知にもなり、バスの利用も増えるという相乗効果があるようです。

                      車だと一人当たりの所有面積が広いですが、LRTを利用した場合、その面積は十分の一。
                      車社会の欧米でLRTの導入が増えていて、廃線もなく順調に機能しているそうです。

                      この本によると、山形市クラスの都市でもLRTの導入例が多いことが分かります。







                      以上!

                      参加者の皆様、お疲れさまでした〜。




                      カテゴリー



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